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オールJAMMA化計画

JAMMAは'86年ごろ出来た業務用ゲームの規格で、それまでバラバラだったピン配列を統一したものだ。
逆に言えば、それまではメーカーごと、いや同じメーカー品でもゲームによってピン配列は異なって
いたりした。その様な古いゲーム基板でも、ピン配列を変換してやれば殆どの場合そのまま動きます。
そこで、変換ハーネスと言う配線を使い、JAMMA規格にしてやるのが一般的です。普通は何種類か共用
出来るものなので、ゲームごとに差し替えて使用しますが、それではコネクタも減るし、特殊操作系は
別にサブコネクタがあったり、ヘンな使い方をしていたりで一筋縄ではいきません。そこで主催者は
基板全部をJAMMA化する事にしました。同じ変換ハーネスでも、基板が3台あれば3つ作るわけです。
ついでにアルミのアングルを使い配線は極力短くします。これで元からJAMMAの様な扱いでいけます。

写真左は旧カプコン(魔界村)、写真右は旧SNK(怒)
このタイプはピンの配列変換だけでOKなタイプです。



写真左は旧タイトー(バブルボブル)、写真右は旧ナムコ(リブルラブル)
この基板は電源コネクタが別途必要なタイプです。上記に比べるとやや面倒。



だんだん手間の掛かるハーネスになってきます。
下の写真はアタリ(ブレイクアウト)。コントラストが低く、画面が薄暗かった。映像出力が低いと
この様になります。そこでビデオアンプを付けてあります。白黒なのでアンプも1つで済みます。



下の写真はセガ(SDI)、システム16Aタイプです。システム16AのSDIは、トラックボール用
インターフェイス基板がコントロールパネル内に付いています。そのためシステム16A基板と
インターフェイス基板をつなぐ配線が別途必要ですが、線の本数が多く、扱いが面倒です。
そこでインターフェイス基板を新たに製作、JAMMA変換ハーネスの裏側に取り付けました。
こうする事により、コントロールパネルへの接続はトラックボールの信号線のみで済みます。
ちなみにシステム16BのSDIは元からこのようになっています。



任天堂(スーパーパンチアウト)です。任天堂の業務用ゲーム基板は映像信号が反転出力されています。
そのままではまともに表示されませんので、色反転基板をつける必要があります。パンチアウトシリーズ
は2つのモニターを使用するので、もし、同時に2つのモニターに表示させたいなら、色反転基板も2つ
必要になります。まあ、1つはステータス表示なので、スイッチ切替で表示する様にすれば色反転基板も
1つで済むのですが。しかしスイッチ切替にすると、ステータス表示など見ないと思います。プレイ中に切替
などやっておれません。なお、音声出力もライン出力のみが出ており、そのままではスピーカーは鳴らせ
ないので、音声アンプも必要になります。変換ハーネスの裏には、色反転基板が2階建てで付いています。



アルミのアングルを使用して基板と一体型の変換ハーネスを作っていますが、基板の構成上、アルミ
アングルの取り付けが難しい場合もあります。その場合は一般的な線を引き出した構成で作ります。

写真左が、基板の奥からカードコネクタが出ているタイプ(日物 クレイジークライマー)
写真中が、基板の横に長い方からカードコネクタが出ているタイプ(エキシディ サーカス)
写真右が、基板からの入出力がカードコネクタでは無いタイプ(任天堂 ドンキーコング)



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