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JAMMA規格システム

プレイ環境が無いにもかかわらず、ゲーム基板を買ってしまった主催者は、ゲームをプレイすべく
筐体を買うことにしました。当時はアップライト筐体(エアロシティ)が出始めた頃で、主催者も
アップライトタイプの筐体を探していました。そんなある日、あるゲームセンターがアップライト筐体を
売り出していることを発見した主催者は、珍しさもあってよく確認せずに注文してしまったのであった。
たしか本体4万、送料2万だったと思う。届いた筐体はえらく古い任天堂のレースゲーム?筐体で、
重いわ汚れも酷いわで、とても部屋には入れられる状態ではなく、正直「えらいもんを買ったなぁ」
と思ってしまった。ただ、モニターは発送先の担当者が「ナナオの18インチモニターに2年前に
交換したばかり」と言っていたが、これはたしかに良いものだった。24khzにも対応していたし。
とりあえず筐体から内部メカを取り出し、バラバラのまま床に並べてプレイしてました。

それからしばらくして筐体を作りました。当時アップライト筐体の中古での流通は殆ど無かったので、
作るしか無かったのです。筐体は60cm四方の箱とモニター用に斜めにカットした箱の組み合わせ。
上部と下部に分割できるので、一人で2階に運ぶ事が可能。内部メカは取出した物をそのまま使用。
この筐体は使い勝手は良かったが、筐体サイズに対し、モニターのサイズが小さかった。



そこで次は、適当なラックに配線を這わせ、側面にコントローラー用の台を取り付けて、その上に
コントローラーを置いて使うシステムにしました。主催者は特殊操作系が好きなうえ、ゲームも少し
プレイしてはすぐに別のゲームに変えるので、ゲームやコントローラーの変更がすぐに出来て好都合。
モニターはラックの上に置きます。置いてあるだけなので、上で転がすだけで縦横変換が出来ました。



コントローラー用の台の下には、音声アンプがあります。JAMMA用にスピーカーのスルー切替も付けて
あります。コントローラー横にある透明の小さい箱が、クレジットとテスト、サービススイッチになっています。



下がシステムの写真です。システムと言ってもただの配線なのですが。
電源はJSTのVLコネクター、モニターはDサブ15ピン。コントローラーへはDサブ25ピンを使用。JAMMA
規格のゲームはコントローラーの入力がパラレルなので本数が増えますが、25ピンあればほぼOKです。
レバー及びボタン(8個)と連射出力、アナログコントローラー、センサー、トラックボール、ループレバー
などをカバー。それらを動かすための電源用端子(5V、12V)も出ています。



使用するモニターは時期により異なりますが、ブラウン管タイプ場合は業務用14、18、25インチ、
液晶の場合は13インチまたは19インチを使用。どちらの場合でもTV視聴用も兼ねていました。
下の写真は液晶19インチです。




さて、特殊操作系のゲームをプレイするときは上のシステムなのですが、普通のレバー、ボタン系
の時は更に手軽にプレイしたい!と思う時がありました。そこでゲームボーイの様にコントローラーと
モニターを一体化したものはできないか?と、考えてみました。ゲームボーイアドバンス(初代)そっくり
の業務用コントローラー、その名もアーケードボーイ!しかし業務用は電源が大きいのでハンディ型は
無理があります。しかも真ん中にモニターはいいとして、左右にレバーとボタンでは操作がしにくそう。
そこで残念ですが、GBアドバンススタイルはやめにして、プレイしやすさを最優先に考えてみました。

レバー、ボタンの配置は基本的なスタイルが一番。となると、市販のジョイスティックを流用するのが
よさそうです。電源を内蔵するスペースもあります。これに液晶モニターをつければコンパクトな筐体
が実現しそうです。そうして出来たのが下の写真のシステム、液晶付きコントロールボックスです。



もう、普通の操作系のゲームをプレイするならこれでいいや。て感じになってしまいました。
このタイプの筐体でも、多機能に出来ます。ゲーム基板の画像を別のモニターに出力するとか、
逆に他の機器の画像を本機の液晶モニターに映す。この場合は音声アンプも必要になります。
それ以外にも、レバー、ボタンを気に入った物に変更する、2Pキャラを使用可能にする、
画面の調整機能を付けるなどが考えられます。実際多機能タイプを製作してみました。
しかし、現実には多機能にしてもあまり意味はありませんでした。ほとんど使わなかったのです。
しかも機能を付けすぎると、画面にノイズが出たりしてあまり良くなかった。過去にオークション
に出した事もあるのだけれど、多機能だからと言って、人気があるわけでも無かったのでした。

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