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JVS規格システム

セガからNAOMIが発売されて、新しい業務用ゲームの規格であるJVS規格が一気に普及しました。
JVS規格とJAMMAとの相違点は、まず電源に3.3Vが必要になりました。それからコントローラー等の
入力はUSBケーブルによるシリアル通信になり、I/Oボードを介して基板に接続することになりました。
音声出力もJAMMAはスピーカー出力が直に出ていましたが、JVSではRCAコネクタによるライン出力
のみになっているため、音声アンプも別途必要になります。もう、すっかり別のシステムが必要です。

しかし!I/OボードとNAOMIを一体化すればJAMMAの56Pコネクタで電源以外はいけそうです。
どうせならNAOMI GDシステムも一体化して取り回しをラクにするように考えてみました。
電源ケーブルさえ差し替えれば、JAMMA用に作ったハーネスがそのまま流用できるので、
JAMMAとNAOMIをとっかえひっかえプレイする場合もすぐに対応できます。



しかし・・・。これにも落とし穴がありました。たとえばもう一台NAOMIを導入した場合、I/Oボードが
流用できない!モニターも15khzの場合はJAMMAからの出力でいいが、VGAモニターに映す場合は
ちょっと面倒。やはり一体化してしまうと、連結した部分の配線を切り離して使用する時、それなりに
面倒であることに気づきました。とりあえず入出力端子の部分に切り離した時の出力端子をまとめて
出しておいて、外部との接続部分はパネル部のみで済むようにしておこう。

端子の内容は、右から電源用VLコネクタ、その横がJAMMAカードコネクタ、その横がUSB、その横が
VGA、その下がアナログ用、更に奥2列がコントローラーを直につなぐ為の25PのDサブ、その横が
音声用RCA端子、一番右側がテスト、サービス、クレジットのスイッチになっています。



上記にある様にJVS規格のゲームをプレイするのは準備とか配線に手間が掛かり、何かと面倒です。
そこでJAMMAの時の様に液晶付きコントロールボックスを作ったら手軽でいいだろうと考えました。
しかしJVSの場合は内蔵するパーツが多くて大変です。レバー、ボタン、スピーカーは当然必要ですし、
電源は3.3V、5V、12Vの3種類が必要。I/Oボード、音声アンプも内蔵します。JVSの場合、液晶は31khz
の物を使いますから、使用する液晶の解像度に応じた液晶ドライブ基板とOSDキーボードも必要です。
市販のジョイスティックの内部にこれだけの物を組み込むのは、スペース的にほとんど不可能です。
そこで仕方なしに?使用するパーツにあわせてケースから全て作ってみたのが下の写真。



写真をご覧になれば分かりますが、内部はほとんど電源とI/Oボードが占めています。I/Oボードの
裏側には液晶ドライブ基板とOSDキーボードがセットされています。正にギュウギュウ詰め。

まあ、コンパクトに作るのもいいが、対戦プレイを快適にしたい!と思う時もあります。そこで
作ったのがこれ。アストロパネルを使用してプレイヤーごとに液晶モニターをつけています。



この装置はコンパクトではありませんが、プレイし易さは郡を抜いていました。

さて、上のほうで市販のジョイスティックにJVSシステムを組み込むのはほとんど不可能・・。と書きま
したが、あきらめ切れずにいました。ある日、ドリームキャスト用のジョイスティックを発見した主催者は
これを買ってきました。JAMMAで使っているバーチャスティックより筐体内部は広そうです。それとは別に
小型のATX電源を見つけた主催者はこれも入手。ドリームキャスト用ジョイスティックに納まる薄さが購入
のポイントでした。電源のケースを取っ払い、電源 基板に穴を開けてスティック本体の支柱を通す様に
すればなんとか収まりそうです。横にはI/Oボードを取り付けてUSB接続部がくるようにします。



そして出来たのが下の写真。液晶ドライブ基板とOSDキーボードは液晶の裏につけました。この方が
ノイズに強くなります。液晶パネルとドライブ基板を繋ぐ信号線(デジタルRGBとかLVDS)が長くなると
画面にユラユラとノイズが出る事があります。スピーカーはビジュアルメモリの窓の部分に付けました。



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