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自宅にピンボールマシンを導入

ゲームセンターでしか遊べないゲームのひとつにピンボールがあります。ビデオゲームの
方は家庭用に移植されて遊べますが、ピンボールは普通はゲーセンです。なにしろサイ
ズがデカイですからね。と言いましても、最近ではゲームセンターでも殆ど見かけなくなっ
てしまったのですが。家庭用としてはおもちゃのピンボールが昔からあるにはあります。
しかし本物とは違いすぎます。少なくともゲーセンにある本物をメカ式で忠実に移植した家
庭用ピンボールは存在しないと思います。ナゼ本物に近いピンボールができないのだろう
・・・。と以前考えましたが、要はボールの重さが原因の様な気がします。ボールの重さと転
がる速度が合致してあのプレイ感覚が生まれているのだ。だから小さいボールを使うおも
ちゃでは再現できないのだ、と勝手に結論付けて終了しました。普通はそれで終わりなの
ですが、ある日一冊の本のエッセイを読みました。そこには「某サミー・デイビス・ジュニア
の家に行ったらピンボールマシンとジュークボックスがあった。居住空間に遊びと音がある
のは楽しいんだなぁ。自分も置くぞ」と、この様な事が書かれていたのです。更に「ビリヤー
ド台も置きたかったが、でかすぎてやめた」この様な記載もありました。たしかにビリヤード
台は10畳あっても狭いぐらいの空間が必要です。一方、ジュークボックスの方は主催者も
以前から興味がありました。しかし価格が高そう。アンティークオーディオの価格としては、
一般的に蓄音機は安いがオルゴールは高いと言うのがあります。ジュークボックスの相場
は良く分からなかったのですが、少なくとも蓄音機レベルではなさそう。そう考えるとピン
ボールは敷居が低いです。価格は蓄音機帯で設置スペースはタタミ一畳だ!!これはもう
わしもピンボールの導入を考えざるを得ない・・・!。と、この様な事を友人に話したところ
「ビッグな人間と比べたらイカンだろ」と言う返答が。まあそうかも知れん。

■ ウィリアムズ社 1990年製 リバーボートギャンブラーを入手

さて、ピンボールはエレメカなのでゲームの変更は不可能、いつまでも同じゲームのまま。
従っていくら意欲とか設置場所があったとしても、散々遊んだ上でそれでも欲しい!と思う
マシンで無ければ入手すべきで無いでしょう。飽きたら飽きたで処分が大変です。そこで
では面白いピンボールはどれか?と言う事になるのですが、正確には分からないでしょう。
実のところゲーセンでピンボールをプレイしていた人の殆どが訳分からんままプレイして
いたと思います。一応、左手前にルールを書いたインストが貼ってあるのですが、読んで
もまるで理解出来ません。つまり、訳分からんままプレイして楽しいかどうかがまず決め手
になります。例えるなら、適当にボールを跳ね返していたら派手なギミックが発動したとか、
分かり易いターゲットが開いた、とかです。

主催者にはお気に入りのマシンがありました。マシンの名はリバーボート・ギャンブラー。
1990年ウィリアムズ社製のマシン。テーマは船上のカジノで全体的にクラシックなデザイ
ンが特徴。どこが気に入ったかと申しますと、プレイフィールド中央にはカード(トランプ)
が書かれているのがまず気に入った。それからランプレーンと言われる立体交差も左右
にあるので、ボールを右に回したり左に回したり出来ます。バックグラスには実際に回る
ルーレットがあり、手前にある4色のストップボタンで決定します。更に奥の方にはジェット
バンパーが3つ固まって設置されているのですが、回りが囲まれている構造の為、暫くの
間ここでボールが跳ねて落ちてこない時があります。これがツボでその間一服できます。

リバーボートギャンブラー


このマシンをプレイする為だけにゲーセンに行ってたほどですが、もちろん当時はルール
など理解してません。ただ左の方にボールを打ち込んでいるとスコア表示のデジタルがス
ロットマシンになり、その後3ボールマルチのプレイが楽しめる、これだけは理解していま
した。ちなみに下の写真がリバーボートギャンブラーのインストです。いやーこれでゲーム
内容を理解しろと言う方がムリです。

インスト


主催者は大そうこのマシンが気に入ったので本気で購入を考え始めました。ゲーセンの
店長に売ってくれ!と言ってみようかと思いましたが、こう言う機械はリースが多いとの
情報もあり、もしリースだと聞くだけムダです。ただし、かなり長い期間(3年前後?)あり
ましたのでもしかしたら買取だったのかも。それとも意外とインカムが良かったのか?
同じ頃、古いゲーメスト(ピンボールコーナーがあった頃)の記事にピンボールマシンは
個人でも買えるのでしょうか?と言う質問があるのを発見、回答は「コインジャーナル等
に広告を出している業者の中にピンボールを扱っているところもあったので問い合わせ
てみてください」との事でした。コインジャーナルは読んだ事が無かったのですが、勤め
先の本社に行ったらそこにコインジャーナルが!コイツはラッキー!とばかりに広告を
出している業者をメモり、帰宅してから電話で片っ端から問い合わせると、リバーボート
ギャンブラーを在庫している業者が見つかりました。価格は20万。状態ですが、その時
の業者によると価格が20万のモデルはそのままロケで使える。10万〜の物は要メンテ。
5万〜の物は部品取り、との事でした。また、不具合が出た時はどうされますか?との問
いには「自分でやるので出張修理等は不要ですが、パーツは取ってくれ」と答えました。

数日後待望のマシンが届きました。荷姿は足を取外し、バックグラスを盤面に倒した状態
で垂直に立てて、運送会社のケージに入ってました。運送会社の人には、とりあえず玄関
まで運んでもらい、そこからは自分で考えます。まだ足が無く立ててあるマシンを玄関で横
に倒し、座布団の上に乗せます。バックグラスの幅が広く廊下を通らなかったのでバック
グラスのネジを取外し、斜めにして通る様にします。そして座布団に乗ったマシンを自分も
仰向けになり、足で蹴り進みながら部屋に入れました。そしてマシンに足を付けました。
さて届いたからには状態をチェックします。まず前面の扉を開け、内部のレバーを動かす
と前面のステンレスカバーが外れます。そこでガラスをずらして外すと、プレイフィールドを
垂直に立る事が出来ます。ゲーセンでボールが詰まった時店員の方がやっていました。

ガラス取り外し


ゲーセンで使われたエレメカの中古なのでタバコのススで真っ黒けも覚悟していたのです
が、届いたマシンは想像よりキレイな物でした。しかしチェックすると今一な点が。まずフリ
ッパーの先端が割れています。それからプレイフィールドからプランジャーに戻る入り口の
ポストが抜き取られ、代わりに木ネジが打ち込まれています。後、数箇所のラバーリング
が劣化しています。劣化したラバーリングの所にボールが当たり、衝撃によりカドが欠け
たプラパーツもあります。

割れたフリッパー


主催者は早速購入した業者にパーツを発注しました。発注した物はフリッパー、ラバーリング
数本、欠品していたポスト、割れていたプラパーツ等です。フリッパーとラバーリングはすぐ
届きましたが、それ以外のパーツが届きません。業者に連絡しても「相手が大手な物で・・・」
と言うばかり。パーツ代も払っていないので「先に届いた分だけ払いますが」と言ったのです
が「全部揃ってからでいいです」との事で部品代も払わず。結局半年後ぐらいを最後に連絡
しなくなり、今では業者も廃業した模様。部品代は出張修理に行かなくても良かったので、
サービスしてくれたのだと勝手に解釈。

さて、修理ですが、まずは割れているフリッパーから。本来白い物が付いていましたが届い
たのは黄色いやつ。個人的には白の方が良かったが、このマシンに似合わない事は無い
のでまあ良し。取替えはフリッパーの固定がかなり固く少し手間取った。強い衝撃が掛かる
部分だからだろうな。次はラバーリング。フリッパー自身にも赤いラバーリングが付いてい
ます。部分的にえぐれたりしているのですが、減った部分を回転させてそのまま取り付け。
それ以外の各所に付いている白いラバーリングは、どれも黒ずんでいるのですが、一部が
極端に細くなり切れそうな物のみ交換。プレイに支障が無いならラバーリングはボロくても
そのまま使います。色などすぐに黒ずんでしまうし。パーツリスト通りの型番だと取付けが
かなりきつめの物もあり、場所によっては一つ上のサイズを取付け。プラ製のポストがゴム
の力でその内ヒビが入るのでないかと思うほどきつい為です。次に欠けていたプラパーツ
ですが、注文しても届かないのでスモーク透明のアクリルで補修。そのままでは固定は困
難ですから、下に同じ外形に切った透明アクリルで補助しています。

プラパーツ補修


次は木ネジに変えられていたポスト。これも届かないので結局適当な真鍮を削って製作。
下の写真で右側(ゴムが新しい方)が製作した方。下にあるのが元々付いていた木ネジ。
ナゼ木ネジに変えられていたか良く分からないのですが、このマシンはエキストラボール
が取りにくい(ほぼ運)なのでリターンしやすくしたのかも。ただし、ネジのカドでボールに
キズが付きそうなので良くない。

ポスト製作


上の方でジェットバンパーの所からボールが暫く落ちてこない時がある・・・。と書きましたが
プレイすると何かヘンです。音が静かになって少ししてまたバンパーが玉をはじき出します。
注意して見てみると玉がはじかれて奥の方に引っ込んでしまいます。ゲート金具が無くなっ
ている為です。そこでピアノ線で金具を作って取付けます。

ゲート金具製作


後は各パネルに付いている電球。切れている、かなり暗い、または時々つかない。切れてい
るのは交換すればいいのですが、暗いとか時々つかないのは接触不良。中古機械の場合、
ウェッジ球と言うタイプがよく接触不良になります。ウェッジ球の端子そのものが錆びている
場合と、ソケットの端子が基板と接触不良の場合とがあります。どちらの場合も端子を磨いて
接触不良を直します。下の写真がウェッジ球の取り付け基板ですが、なんとソケットが接触す
る部分にまで半田が付いています。それも盛り上がって付いている為、取り外しが非常に固
い。そこで余分な半田を取り去り、接触とかメンテをスムーズに行える様にしたのが写真右。

電球接触面修理


バックグラスの電球も交換します。その奥には電源ユニットとメイン基板があります。メイン
基板には単3電池が付いており、ハイスコアやクレジットのバックアップをしています。
下の写真右が交換したパーツ。ボールとかネジは交換では無く、元から予備で入っていた。

バックグラス&交換したパーツ


下の写真は付属していたマニュアル。パーツリストやら回路図やら全部記載されているのが
凄い。日本語版マニュアルも付属していたので助かった。難易度調整やらティルトの回数やら
設定できる。最初ピンボールの難易度調整って何だ?と思っていたのだが、シーケンス確定
までの猶予時間の設定とか、元からある程度シーケンスが出来ているとかだった。

書類


さて、ここでゲームについて説明します。中央にCASINOの文字があります。これが6種類
のゲームを表示しており、勝負に勝つとランプが点灯する訳です。ではプレイ開始。まず
コインを投入すると女性の声でイエーと歓迎の挨拶。スタートボタンを押すとボーボーッと
汽笛が鳴り出航です。BGMはアコーディオンと古いピアノの演奏。時々歌声が入ります。
歌声はルイ・アームストロングのそっくりさんなので最初は物真似系の芸人だろうと思って
いたのですが、実際はピンボールデザイナーの一人であるマーク・リッチー氏だそうです。

6種のゲームが楽しめる


ゲームプレイは上のCASINOのランプを全てつければ制覇した事になります。まずは一番
ラクな"O"から。"O"は下の写真左の緑の矢印で示した部分にボールを当てればいいだけ。

次は"A"。下の写真中の青い矢印の部分に3回当てればいいだけ。ただし、端過ぎて狙わ
なければ当たりませんし、すぐ傍にバーストフューチャー(役を壊す)があるので注意が必要。

次は"I"。スキルショット。スキルショットとはプランジャーでボールを打ち出す時の微妙な力
加減の事で、下の写真右で力が強いと矢印@の所に行きます。弱いと上がってこずに下か
らボールが出てきます。丁度良いと矢印Aの部分に行くわけです。Aがスキルショット成功。

3種のゲーム


次は"S"。スロットマシン。下の写真左の部分に連続でボールを打ち込むとエレベーター
(写真でボールの乗っている部分)が下がり、再度打ち込むとボールはエレベーターを
上がって左側へストンと入ります。ここでゲームが一時中断、スコア表示がスロットマシン
になります。その後プランジャーに別のボールがセットされるので打ち出すと、先ほどの
ボールも自動で打ち出されて2ボールマルチになります。ゲームセンターにあったやつは
上の方に書いた様に3ボールマルチだったんだなこれが。バージョン違いか?

次は"N"。ルーレット。このゲームはスコア以外にチップと言うのがあり、ボールロスト時
にボーナスとして加算されます。一度得たスコアは減りませんが、チップは増減するのが
ミソ。で、チップを100以上貯めた状態で先のスロットの青い矢印で示した所へボールを
入れると、写真中の部分でボールがロックされ、ゲームがまた中断。ルーレットが回る
ので手前のボタンで勝負します。負けるとチップが半分に、そしてジャックポットへ貯留。

例えばゲーム開始→スキルショットが成功→これでチップ100ゲット→そのままボールが
ロックされてルーレット→連続でボールを放り込む→スロット→マルチボール。この流れ
に持ち込めば、あっと言う間にマルチボールプレイに出来る訳です。中々難しいですが。

スロット&ルーレット


さて、最後は"A"。ロイヤル・フラッシュ。ドロップターゲット(下の写真中の当たると引っ
込むやつ)を全て倒すと、カードが一枚点滅します。そこで写真右の青い矢印の部分に
ボールを放り込むと点灯に変わり、一枚ホールドした事になります。カードを全部点灯さ
せると勝利です。連続でドロップターゲットを倒してカードを全て点滅させてから最後に
まとめて放り込んでもいいし、ドロップターゲットを倒さず、ひたすら連続で矢印の部分
に放り込み続けても順に点滅→点灯に変わるので勝利できます。勝利した後、カードの
ランプ点灯が消える前に連続でボールを放り込むと、何度でもボーナスが得られます。

ロイヤル・フラッシュ


このマシンにはバックグラスの右側にウィンメーターが付いています。(下の写真では全部
点灯しています)ウィンメーターは上の説明で書いた6つのゲームのどれか一つに勝利する
たびに上昇していき、最上段まで上がると今まで貯留されたスコア(ウィンメーターの上に表
示されているスコア)を掛けてルーレットで勝負が出来ます。ジャックポットと呼ばれるもの
です。ただしウィンメーターは時間で少しずつ下がっていくのであまりモタモタしていられませ
ん。なお、最上段まで上がるとウィンメーター全体が点滅に変わり、もう下がらなくなります。
ルーレットの勝負に負けるとウィンメーターは1に戻ってしまい、チップが半分に。貯留スコア
にその分追加されます。勝つと貯留スコアを丸ごと得られる上、ウィンメーターはそのまま。
これは負けるかボールをロストするまで続きます。つまり貯留が高い時に連続で勝ち続ける
と、スコアはガンガン伸びる訳です。そこで思うのが「ルーレットでそんなに勝てるのかよ」と
言う事ですが、実はルーレットの選択ボタンON→停止までの時間は決まっており、元の停止
位置のカラーとタイミングを読む事で連続勝利も可能。主催者は7連勝ぐらいしています。

ウィンメーターでジャックポット勝負


このマシンはエキストラボールはほぼ運任せ、スペシャル(クレジット追加)は完全に運です。
スペシャルはスロットマシンでしか得られないのですが、これには技術介入の余地はありませ
んからね。従ってマシンと格闘しながらハイスコアを叩き出すストイックなプレイには向かない
かも。しかしパーティ等で盛り上がるには最高に楽しいマシンなのです。


余談ですがよく見るとバックグラスのデザインは色々ヤバイ。女性のドレスはなんか透けてる
(その様に書かれている)し、右の紳士はスーツの袖にカードを隠し持ってるし。しかも後ろの
女性にサイフをすられてるし



■ ゴットリーブ社 1977年製 センチグレード37を入手

今では信じられませんが、’95年頃まではどのゲームセンターにも必ず1〜2台のピンボ
ールがありました。ある店では6台以上のピンボールを設置していたのですが、1台だけ
別の入り口近くに置かれているマシンがありました。稼動はしていますがこれだけやたら
古い。しかもすごいボロ。プレイフィールドのイラストは完全に磨耗して元の絵が何だった
のか殆ど分からなくなっています。それにピンボールのプレイフィールドは電飾でキラキラ
光っているのが普通ですが、このマシンは電飾も無し。なんか地味。しかもスコア表示は
電磁式カウンター(電磁石で数字のドラムが回転するやつ)。ゲーム中に鳴るBGMはキン
キン、コンコンと鐘の音が鳴るだけです。しかしながら主催者はこのポンコツが気に入っ
てしまいました。入り口近くにあったと言う事も手伝って、気が付いたらこれとその隣にあ
ったアレンジボール?(ボールを打ち出し、4×4に並べると景品が出てくる)ばかりプレイ。
このピンボールのどこが気に入ったのかと言うと、ボールを打ち出すとゴロゴロゴロ・・・
とリアルに転がる音が聞こえ、ボールに掛かったスピンによる意外な挙動が良く分かるの
が心地良かったのです。ある日、とりあえずこのマシンの名前を覚えておこうと思いました。
マシンの名前はセンチグレード37。マシンがいつ頃製造された物かピンボールグラフィティ
と言う本で調べたところ、1977年ゴットリーブ社製と分かりました。

次に欲しいマシンはこれだな。と思っていたのですが、1台でもでかいのに2台もどうする!
と思います。しかもこのマシンはこの手の中では人気がある方らしい。となると値段も高い
だろう。ハッキリした事は分からないのですが、なんか30〜50万ぐらいしそうな感じがしま
す。それから10年前後経ったある日、オークションでセンチグレード37が出品されているの
を発見、値段は10万。ただし動作未確認のジャンク品。・・・こ、こ、これは・・買うしか無い
だろ・・・。で、特に競合も無く終了→落札。センチグレード37がやって来る事になりました。

リバーボートギャンブラーの時と違って、足も付いてゲーセンにある格好のまま届きました。
運送屋から「あの〜ものすごい大きな荷物が届いてますが・・・」とびびった様な電話があり、
主催者は「ええ、分かっております。リフト等無いのでパワーゲート付のトラックで来てくださ
い。荷物を降ろすのは手伝いますから運んでくれると助かります」と、答えました。友人にも
搬入を手伝ってくれと電話しておいたのですが、運送屋が割りと早く来たのでマシンは運送
屋の兄ちゃんと2人で玄関まで運びましたがそんなに重くは無かった。なお、搬入が終わる
と同時に友人が来たけど終わっていたので問題無しだね。

センチグレード37のプレイフィールドのデザインは、ゲーセンでプレイした時は磨耗で殆ど
分からなかったのですが、その後雑誌に掲載されているのを見つけましたので、どの様な
物か良く分かっていました。が、雑誌に掲載されているのは当然極美品です。しかし届くの
は中古でしかもジャンク品。盤面のタッチアップは必至。まあ、以前見たやつよりボロい事
は無いだろう、ぐらいに思っていました。しかし届いてビックリ、極美品と言っていいレベル。

センチグレード37


ただし筐体外側はそれなりに傷んでおり、バックグラスのプリントも一部劣化しています。
筐体外側はまあ何とでもなるとして、バックグラスは問題。ガラスの裏にプリントされており
光が透過します。タッチアップするとムラとなって浮かび上がるので、それなら今のままの
方がましか。痛んでいるのは丁度電球が下にある部分。熱で劣化したらしい。筐体外側や
バックグラスに比べプレイフィールドがやたらキレイなのは、稼動はせずに通電展示のみ
されていた為の様だ。上の方で「プレイフィールドの電飾が無い」と書きましたが、実際は
写真の通りありました。ゲーセンのは電飾用のヒューズが切れていた様です。ラバーリン
グが劣化→ボールが電球に激突→ショート、これが原因でしょう。

バックグラス


こちらも早速チェックをします。メカの開け方はリバーボートギャンブラーとほぼ同じ。

ガラス取り外し


内部を空けたところ。古いメカにしてはかなりキレイな方です。ゴミやら砂埃やら虫やらが
積もっていても不思議ではありませんからね。これは倉庫では無く、店舗に置かれていた
証拠か。内部は電子基板等は無く、全てリレーシーケンス。手前にはチャイム用鉄琴が。

内部のリレーシーケンス


最初通電した時は、キックアウトホールのケリ出しが動作しっぱなし、モーターリレーが
回転しっぱなし。つまりガチャコンガチャコンいいっぱなし。モーターリレーとは下の写
真左にある円盤状の金属板に接点が付いたパーツ。ゲーム開始時や終了時にマシン
がカタカタ・・パシパシ・・・と音を立てますが、これが回転してオールリセットをかけるの
です。これらの修理は接点の掃除。これが良くなると、今度はゲームがスタートしない。
これはボールカウント装置の接点曲がり。それを直すとボールを打ち出した後、操作
出来ない。これは回転板の位置不良。更にジェットバンパー(右)のコイル焼けを発見、
これはパーツ手配で交換。更にリレーが吸着しない部分があり、これはスプリング異常。
更にそれを直すとドロップターゲットとロールオーバー(最上段の接点が並んだ所)の
組み合わせでモーターリレーが止らなくなる、100000点ライトが20000点でつく、10の
スコアドラムが0にならない。これらはやはりリレーの接点不良。まだ異常は出ます。
バックグラスの温度計が下まで下がらない、これはリボン巻き取り部とスプリング調整。
ベル音にヘンな金属音が入る、これは鉄琴のクッション不良。それ以外にも配線の外れ
を2本発見して修理。それから暫く経って、今度はゲーム中にいきなり終了してしまう
不具合が発生。これはホールドリレーの接点が微妙に接触不良になっている為だった。

このマシンには配線図が付属しており、更にリレーにも信号名が表示されていたので
大いに助かった。リレーは半田付けなのですが、接点むき出しタイプなのでかえって
掃除はラク。取り外しもRピン1本で留まっているだけなので作業性は極めて良好です。

しかしながら、一日6時間ぐらい修理して1週間掛かった。

リレーメカ部分


次はプレイフィールドのパーツ交換とか調整を行います。切れている電球と痛んでいる
ラバーリングの交換を行いますが、ラバーリングは下の写真中ぐらいならまだ交換せず
にいきます。右の写真の様に内側に電球がある場合は早めの交換がいいです。後は
表面に出ているスイッチ接点を矯正、クリーニング。

ラバー、電球交換


プレイしていると下の写真左の黒いゴムの所でボールがよく引っ掛ります。この部分だけ
妙に彫れています。仕方が無いのでアクリルで詰まり止めのスロープを作り、両面テープ
で貼り付け。その結果、詰まる事は無くなり動作良好になりました。

ボールつまり対策


あとコイン投入口の硬貨表示窓のプラ(50円)が割れています。スタートボタンと間違えて
押した為と思われます。そっくり作り直してもいいのですが、オリジナルのパーツが残って
いたのでそれらを集めて接着、取り付け。割れていてもオリジナルの方がいいかな。

金額表示窓修理


このマシンは前面扉のカギが壊れていて困りました。最初は開かず、開けたら当然閉ま
らず。しかも前面扉に電源スイッチが連動していて、扉を開くと電源がOFFになる構造。
そこで最初は扉のスイッチをテープで固定していました。カギは別の物を入手して交換。
扉を閉める為のベロも併せて製作、取り付け。修理は大変でしたが、意外と交換パーツ
は少なかった。なお、下の写真では交換したジェットバンパーのコイルは写っていない。
交換したパーツは基本保存しておくのだが、使えないかとバラした後、廃棄してしまった。

交換部品


下の写真が付属していた図面類。緑色の図面が配線図。これだけでも貴重かも。

図面


センチグレード37のインスト。これなら何とか分かるかな。ランプが点灯しているレーンを
ボールが通貨すると温度計が上がる。ドロップターゲットを倒した後、右側のスポットター
ゲットのランプが赤い時に当てると、温度計が2度ずつ上がる。ちなみに緑の時に当てる
とドロップターゲットが復帰する。温度計が最上段まで上がるとスペシャルがつく。そこで
キックアウトホールに入れると1クレジットゲット!これを本機のテーマに合わせると、摂氏
(要は体温)37度まで上げるとチューブに入った彼女が起動する、こう言う設定なんだな。

このマシンはボールをロストどころか、ゲームオーバーになるまでスペシャルを取り放題!
つまりスペシャルのたび彼女が1人現れ2人現れ・・・そう言う解釈でいいのかそうなのか

インスト


このマシンでは1プレイ5ボールの設定が可能。良く分からないが、昔は5ボールが標準
だったと言うのを聞いた事があります。それがビデオゲームの残機が標準3だったので
ピンボールも3になったのだとか。と言う訳で主催者も5ボール設定にしてあります。実は
このマシンの標準は3らしいのですが、表示が5までありますからとりあえず使う方向で。
しかし5ボールでプレイすると普通に温度計が天辺まで上がりますから、ゲームとしては
3の方がメリハリがあっていいかも。しかしこの手のゲームはビデオゲームと違ってスコ
アが伸びない時はそりゃあもう低得点で終わる。主催者は長時間ボールをキープする為
の揺らしはしない(出来ない)ので余計である。低得点で終わったならそれもよしなのだ。

スペシャルゲット


今回も2回やったが2回共、温度計は天辺まで上がり(スペシャルがつき)得たスペシャル
は1個だけ。スペシャルがつくとナゼかキックアウトホールに入らないんだよなあ。

修理完了


■ ピンボールパーツ

今までのメンテの通りピンボールは消耗品が結構あります。そこでラバーパーツなどを
修理用でいくつか購入しておきました。

保守用ラバーパーツ


パーツの袋にA〜N等の番号が書いてあります。これらはAから順にHまでが5/16"、3/4"、
1"、1-1/4"、1-1/2"、2"、2-1/2"、3"リングとなっています。マシンに使用するリングの
マニュアル記載は結構間違っていて取付けてみると合わない、と言う事がややあります。

ラバーリング


こちらはフリッパー用、ポスト用、プランジャー用。袋を見れば分かりますが、以前
タイトーに発注した物です。昔は個人相手にピンボールパーツを発送してくれたの
です。あとオークションで落札した物もあります。

フリッパー、ポスト用


ラバーパーツと並んで消耗品の代表が電球。口金が無く、ソケット部がガラスを潰した形
状なのがウェッジ。下の写真左でウェッジは5V。一方、口金付きの方は6.3Vを使用。
盤面で普通に光っているのがこれ。中にはまぶしくフラッシュする球もあります。最初は
特殊な電球では?と思っていたのですが、実際は普通の12V球でした(写真右)。ホーム
センターで売っている車用がそのまま使えた。最初は18Wの物を買いましたが、10Wで
OK(写真で小さい方)。一瞬光るだけなのでまぶしく光ってもすぐには切れない様です。

電球


■ ピンボールの本

ピンボールの本と言えばこれ。ピンボールグラフィティ。この本は任天堂64の雑誌に近日
発行と紹介されていたのを見たのが最初。その時から「これは絶対に買う」と思ったのだ。
しかし店頭ではまるで見かけません。発行予定から半年近く経った頃、もうそろそろ注文
しないと入手出来なくなるかもな。と思い地元の最大手の本屋に注文。しかし「当店では
取り扱いがありません。他の本屋に注文して下さい」との返事が。それで別の系列店に注
文して何とか入手したと言う物。察するに出回りが限られていた様だ。近年になって作者
のブログか何かを発見したのですが、そこには「少し売れ残ったので続編は無かった」と
書かれていました。ううむ残念だ。しかし雑誌の特集以外でピンボールの本と言えば国内
ではこれしか無く、しかも決定版です。下の写真右では何かテープの痕が見えますが、こ
れは硫酸紙でカバーを作っているのです。以前は保存版の本に良く行っていました。

ピンボールグラフィティ


下の写真は月刊スターログ。スターログは基本SF雑誌なのですが、初期の頃は色々な情
報が載っていました。写真右にスタートレックのバックグラスが見えますが、上のピンボー
ルグラフィティのとは違います。こちらは完全にTV版のイラスト。当初はTV版で製作した後
映画が公開されたのでイラストの一部が変更、結果TVと映画がごちゃ混ぜになった模様。
更にバリー社主宰のピンボール・アートコンテストやナツカシのジービー先生など掲載。

スターログ


下の写真はゲーム雑誌ゲーメスト。ゲーメストは一時期ピンボールコーナーがありました。
その後ピンボールコーナーは無くなってしまったのですが、後の特集で掲載されたのが
これ。メーカーの方による自社製品に対する辛口コメントが興味深い。この頃はゲーメスト
以外の家庭用ゲーム雑誌でも、時折ニューマシンの掲載がされていました。

ゲーメスト


下の写真はライトニング。’70年代のマシン特集。多くのマシンの写真がカタログ形式で
掲載されているだけでも貴重。センチグレード37のプレイフィールドの本来のデザインを
初めて見たのがこれ。主催者がプレイしたゲーセンにあったやつは、左上の女性の顔が
何とかあるだけで、後は全て灰色の木肌だったのだ。

ライトニング


下の写真はポパイ。人気マシンと掲載されているのが今じゃ全てビンテージマシンに
なってしまった。だから誌上でクラシックマシンと紹介されている物はそりゃもう古い。
プレイフィールド上のパーツ説明やプレイのコツ等、こだわりの内容。スバラシイ・・・。

ポパイ





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