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太鼓の達人用パネル

業務用の太鼓の達人の基板とソフトを入手した主催者は、ゲームをプレイすべくコントローラーの
製作を決意しました。入手した基板には純正の取説が付いていました。取説に太鼓コントローラーの
図が記載されていれば、ヒントになりますし、別にインターフェイス基板が必要かどうかもわかります。



しかし・・・。取説に絵はありましたが、ごく簡単な物です。太鼓の裏に丸いセンサが付いている
程度しか分かりません。インターフェイス基板もあるようですが、単なる中継なのか、電子回路が
付いているのかも不明です。想像ですが、圧電素子とアンプ回路の組み合わせかも知れません。

そこでとりあえず、基板を起動させてテストモードを開いてみました。するとBEAT TESTと言う項目が
ありました。これが太鼓の入力テスト画面の様です。実験したところ、太鼓の達人の基板は一定の
パルスを受け付けている様です。パルスの長さによって太鼓を叩いた強さを判断している感じです。

更に調べていると、ゲームプレイ中に強く叩くマークが出て実際強く叩き、そのような信号が基板に
送られても、ゲーム上では特に評価はされていない様でした。別に強く叩かなくても良いと言うことです。
子供と大人では叩く力が異なりますから、あえてこの様になっているのかも知れません。



パルスならばデジタル信号なので、割とラクです。適当にインターフェイス基板を作ってみました。
この基板の映像出力は15khzなので、映像も含めてJAMMAの56Pから出力する様にしています。
入力は普通のボタンスイッチでプレイ可能にしています。入力は1Pあたり4ボタン使用します。
太鼓のフチの左右と面の左右で合計4つです。一般的なクイズパネルとか、パカパカパッション
パネルが使えますので応用がききます。



しかし!やはり太鼓の達人は太鼓の形のコントローラーにバチでプレイしたい!と思うものです。
そこで太鼓コントローラーの製作をしてみました。今回のコントローラーはオールアクリル。
写真左は、太鼓型のスイッチベースと、セットする台座を作り、タクトスイッチを取り付けたところです。
写真右はスイッチベースの前面に取り付け、叩いた時に可動してスイッチを押す部分です。



単純な物なのですが、製作はアクリルの切り出しが結構大変。可動部の固定部分にはウレタン
フォームを取り付けます。これは屋根にトタン板を打ち付ける時に使うクッションを流用しました。
ここでテストを行ったところ、叩いた時に振動でスイッチがばたつく事が判明しました。そこで、
同じウレタンフォームを使い、皮ポンチで穴を広げた物を作ってスイッチの回りに被せる形で
セットします。すると今度はスイッチの頭に可動部が届かなくなってしまいました。スイッチより
ウレタンフォームの方が1mm程度高さが高かった為です。そこで厚さ1mmのプラ板を丸く
切り出し、スポンジ両面テープで可動部に取り付けてスイッチを押すようにしました。



最後は叩くバチです。アクリルなのであまり強い力で叩くと壊れてしまいます。そこで木の棒に
柔らかいゴムを被せた物を作り、それをバチにします。今回ゴムは耐油ホースを使いました。

ついに完成です。プレイしてみると、ゲームセンターの様なダイナミックさはさすがに
ありませんが、太鼓を叩いている感じは中々グッドです。





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太鼓の達人用パネルトップ