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ときメモおしえてユアハートプレイ

今回はときメモおしえてユアハート(アーケード版)を起動&プレイできる様にしてみます。
このゲームもいつもの通り?特殊パネル使用のゲームです。それも脈拍センサーとか、
発汗センサーなど他では見られない入力デバイスを採用。こう言う個性的なパネルには
ついつい食指が動いてしまうのであった。まあ例によって動作保障は無しのジャンク扱い
だったのですが、基板とパネルの他にプリンターまで含んだフルセットでしたし、中古で
売られているのを主催者は殆ど見た事が無かったので、この機会に入手してみました。

ときメモ基板一式

届いた基板は鉄の箱に入っており、最初は今主流のPC互換か?と一瞬思いましたが、
実際は普通のJAMMA基板でした。JAMMAならすぐに動作確認できますからラクです。
早速ハーネスを接続して基板を起動して見ます。

ときメモ起動画面

基板はアッサリ立ち上がりました。パネルを接続するとすぐにゲームがプレイ出来そうな感じ。
問題はパネルがすんなり接続できるかどうかです。特殊操作系使用のゲーム基板は、メイン
基板とパネルの間にインターフェイス基板が別途必要な場合が結構あり、ジャンク扱いの場合
は欠品している事も普通ですから困ります。とりあえず基板のケースを開けて構成を見ると、
下部にCD-ROMドライブ、中間に基板、上部にセンサーとプリンターのインターフェイス基板が
セットされていました。「おぉ!インターフェイス基板が付いとるやん」と思わず叫んでしまった。
インターフェイス基板さえあればすぐにゲームがプレイ可能になりますから、これは助かった。

ときメモ基板内部

ここで改めて配線図を確認すると、基板のJAMMAコネクタと筐体の間に中間ハーネスの様
な?物が記載されています。しかし先ほどの起動では基板のJAMMAコネクタに直にJAMMA
ハーネスを接続して問題なく映っていますし、そもそも中間ハーネスが商品に入っていません。
中間ハーネスの接続を見てみると、基板からの映像出力をそのままモニターに送らず、基板
ユニット上部のインターフェイス基板を通してからモニターに出力する様になっています。映像
以外の信号はスルーです。そこでインターフェイス基板上の信号の行き先を見てみると・・・。
MB3516A(基板上のシルク印刷はCXA1645M)とかCXA1585Qが載っています。

RGBデコーダー&エンコーダー

このICはRGBデコーダーとエンコーダーです。これはゲーム基板からのRGB信号をS信号に
変換してプリンターへ入力します。ビデオプリンターの信号受付がS信号なので、これで変換
している様です。プリント中はプリンターからのS信号出力をRGBに変換してモニターへ出力
していると思われます。

プリンターの配線が出てきたところで、ここでプリンターの動作確認をします。先ほどの中間
ハーネスですが、まだ作って無いのでこの部分はナシ。ただ、それ以外のS信号ケーブルや
制御?コネクタは接続します。制御用と思われるコネクタも欠品だったのですが、こちらは
動作に必要と思われましたので急遽作りました。なお、プリンターは本来医療用などに使わ
れる業務用をカスタムした物の様です。(汎用品には先ほどの制御コネクタがありません)。
プリンタは最初はうまく印刷出来ませんでしたが、ウォーミングアップを何度か繰り返す内に
うまく印刷出来る様になりました。ここで発見したのですが、プリンターのパネルの印刷ボタン
を押すと、その時のモニターの表示画面が自由に印刷できます。ゲームプレイ時の様に特定
のワンカットだけ、と言う事に縛られません。ついでに言うと、このインターフェイス基板を他
のゲーム基板に繋げると、ときメモ以外のゲーム画面も印刷出来そうな感じです。(未確認)

プリンター動作

ゲームもプレイできるし印刷も自由に出来るので、もう中間ハーネスなどいらん気がしてきた。
しかし気になるのでやっぱ作って見ます。それが下の写真。エッジコネクタとカードコネクタを
接続した物を作り、RGB信号の部分だけをインターフェイス基板に中継しています。で、動作を
確認すると・・・。画面が表示されず真っ黒に!ジャンクの理由はこれかい!本来の接続を行
うと画面の表示がされないのだった。中間ハーネスはゲームのプレイ画面と印刷時の画面を
切り替えているだけの様なので、家庭でプレイする分には使用しなくても問題はありません。
しかし不具合を見つけたからには直さずにはいられません。

中間ハーネス製作

パターンを追うと不具合の原因はスイッチャIC、74QST3383が死んでるっぽい。これを入手
するためパーツ商に問い合わせをしましたが中々見つからず。それでも何とか入手できたの
は一般的なDIPタイプでした。ここで使用しているのは表面実装のSOPタイプです。元々DIP
タイプのICを使用している所へ代用品として表面実装のICを使うのは見かけますが、逆のパ
ターンは見た事が無い。実装するためにはピッチ変換基板が必要ですが、これも見たことが
ありません。仕方が無いのでDIPタイプを何とかジャンパーワイヤーで接続します。そうする
と見た目がダサくなるので、基板の裏面にこっそり付ける事にします。裏面ではSOPのランド
(半田付けパターン)は使えませんから、信号の行き先を調べて接続場所をメモしておきます。

IC載せ換え接続部

下の写真左が74QST3383。右がDIPタイプの同ICに交換したところ。IC自体は両面テープで
基板に貼り付けてあります。

IC載せ換え完了



■


ついに完成しました。完成したからには改めてプレイ。ゲーム開始時には名前などの入力を
行います。で、ゲーム開始。メカ系サイトの主催者であるオイラは当然マッドな彼女を選択。

プレイ開始


うむ、そうじゃろう。

良い展開


ぐぬぬ

このやろう


下の写真左は水着を褒めたとこ。マッドだ

あんたヤバイぞ


何度プレイしても同じ結果なのであった。

ロケでやったら違う意味で汗をかいていいのかも


ゲームの内容は唐突にデートが始まり、速攻で終わる。その時のセンサーの反応とランダム
要素により好感度やら次の選択枝が決まる様な気がする。まあ大体センサーの反応が同じな
らば、同じ展開になる可能性が高い模様。主催者の場合はどんだけやっても大して変化の無
い結果が繰り返されるのであった。いやはや



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