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■ フィリップス ディスカバラ TV

ヘルメット型、バイザー付きTVのディスカバラです。主催者が入手したのは不動品でした。
しかし、色が狙っていた黄色で、価格も安かったのでとりあえず入手したものです。



入手後、早速内部を確認してみました。まず、開けてびっくり。内部には雪が積もったかの如く
真っ白にホコリが積もっていました。ホコリを取り去った後、故障の原因を探り始めました。
テレビの故障で多いのは、プリント基板の銅箔にクラックが入って回路が切れているパターンです。

しかしどうも違う様です。そこで回路が働いているか見てみました。結果分かったのは、電源が全く
供給されていないと言う事です。電源ラインをたどっていくと、ブラウン管用の高電圧を発生させる
フライバックトランスに行き当たりました。回路を確かめた訳では無いので確かな事は言えませんが
このテレビはコンセントにプラグを挿した時点で常にフライバックトランスが高電圧を発生させており、
そこから全ての動作用電源を供給している様な感じです。常に発生している高電圧のせいで静電気
が帯電してホコリを呼び、内部が真っ白になったと思われます。

普通のTVではリモコン受信回路以外は主電源スイッチ でONする様になっており、リモコンのスイッチ
がONになった時点でチューナーやフライバックトランスの電源が入ります。ブラウン管TVを点けると
ブラウン管がチリチリと静電気を発して動作し始めるので分かります。このTVはリモコン受信回路など
の電源もフライバックトランスが出している様です。

下の写真はカバーを外したところ。簡単に外す事が出来るので作業性はいいです。写真右の灰色の
部品がフライバックトランス。高電圧を発生させます。ここから伸びている赤い線がブラウン管に
繋がっています。電気が蓄電されており、不用意に触ると感電します。感電死する事もあります。



フライバックトランスの回りを見ると、クラックの入った部品が一個ありました。最初抵抗器かと
思いましたが、塗装をはがしたらコイルでした。クラックの入った部分で断線していました。
最初断線部分で接続修理できるかと思いましたが、無理だったので結局全て巻き直しました。
巻き数などはまるで適当です。しかし、電源を入れるとなんと復活しました。



さて、このTVには別売でホイップアンテナもあります。たまたまアンテナとリモコンだけがセットで
売られているのを発見した主催者はこれを入手しました。しかしアンテナをTVに取り付ける方法が
分かりません。どうもアンテナをTVに取り付ける部品が必要な様です。どの様な部品か分からない
ので、適当に(こんなのばっか)作って付けました。



このTVを使用する時は、スイッチ付きのタップを使い、そちらで電源の入切りをするのがお勧めです。



■ ピエドラTV

パナソニックのデザインTV、ピエドラです。ピエドラには何種類かありますが、主催者が持って
いるのはTH-8U3型です。



このTVの最大の特徴はリモコンです。なんとリモコンでTVの音声を聞く事が出来ます。わざわざ
TVから音声信号を電波で飛ばし、リモコンで受信します。そのためにスピーカまで付いています。
遊び心で付けたのでしょうが、それを実現するためにかなり手の込んだことを行っています。



ちなみにリモコンのストラップが音声受信用のアンテナになっています。なお、リモコンの音量を
下げずに先にTVのスイッチを切ると、リモコンからザ~ッと言う大きなノイズ音が出て驚きます。





■ シャープ 3S-111W

こちらはシャープの輸出向けTV。カラーではなく白黒TVです。映画”2001年宇宙の旅”にそのまま
出てきても違和感無いデザインです。



画面下のメッキパーツはプッシュすると手前に引き出せます。TV本体の回転とか、持ち運びに使用します。

このTVはチャンネルがUS仕様で、古い機種のためビデオ入力等もありませんので、日本国内で使用
するにはUSチャンネルに合ったRFモジュレーターを使い、アンテナ端子から映像と音声を入力する
必要があります。このあたりはやや面倒ですね。



TVの台座はACアダプタになっています。TV本体へはDCプラグで接続、電源を供給します。
TV本体の下部は電池ケースになっています。単2電池が10本セットできます。充電式電池
(おそらくニッカド電池?)の使用も可能だった様で、DCジャック部に充電ポジションがあります。




■ CX-1

こちらは2000年に発売されたTV、CX-1です。かなり特異なデザインですが、これは”1970年代に
2000年をイメージしたらこうなるだろう”と言うコンセプトでデザインされたTVなのです。
当時セガから発売されていたゲーム機”ドリームキャスト”を内蔵しています。



当時は平面ブラウン管が既にありましたが、レトロフューチャー的イメージを優先して従来の曲面
ブラウン管を採用。ゲーム機内蔵TVは、過去に任天堂のファミコン及びスーパーファミコンや、NECの
PCエンジンでありました。しかし、ここまでデザインに凝ったTVはCX-1をおいて他には無いでしょう。



ゲームソフトをセットするドライブは、TV上面にあります。TVのサイドパネルはブルースモークの樹脂に
なっており、内部メカが確認できます。このTVのカラーに合わせたオプションパーツが多数同梱されています。






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