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UMBO SHELF アンボシェルフ


スペースエイジを代表するアイテム、UMBOシェルフです。主催者がUMBOシェルフを初めて
見たのは’82年のこと。分厚いオフィス家具メーカーのカタログに掲載されているのを見たの
です。見た瞬間あまりのカッコよさにホレボレ。どの辺が気に入ったのかと申しますと、棚の
構造でカドになる部分は全て曲線。色はオフホワイト。規格化されたパーツ構成によりユー
ザーの思い通りに構築出来ます。まるでSF映画から出てきた様です。一般的な棚のデザイン
を考える場合、普通なら棚板の前面部まで曲面にはしないでしょう。前面ぎりぎりに物がある
場合、曲面部分から滑って落下してしまいますからね。また棚の水平から垂直へ至る部分も
曲面ですが、この為に本などを端にピタッと詰めて並べる事が不可能になっています。更に
各パーツの結合部は数ミリの隙間があるので、物によってはここからすり抜けて落下してし
まいます。しかしこのデザインが良いのです。まさにデザイン最優先で作られた未来感あふ
れるフォルムと言えます。それでそこまで気に入ったのなら、当時入手に向かって動いたの
か、と申しますと何もしませんでした。理由は当時の居住環境とか持ち物との釣り合いとか
主催者にとってはまだまだ時期尚早だったのです。

さてUMBOですが、先のカタログ以外で見る事は殆どありませんでした。インテリア雑誌の記
事で一度見ただけです。インテリア雑誌と言いましても、狭さ克服系の雑誌だったのでUMBO
については何も触れられていないのですが、それでも”実際に買った人もいるんだなぁ”と感慨
深くなったものです。下がその記事中の写真。掲載されていた雑誌は主婦の友社発行の「住み
こなし実例大百科」。発行年を見たら’82年でしたのでUMBOを知ったその年でした。記事中
の人は雑誌の発行年からして新品でUMBOを買ったのだろうなぁ。色もより白いし。




ちなみにUMBOを扱っていたオフィス家具メーカーはI.T.O.。そのI.T.O.ですが、ずっとイト
ウだと思っていました。しかし'90年代末にTV-CMで”アイ・ティ・オー”とアナウンスしている
のを見ましたので、そちらが正式な呼称でした。ただ残念な事にI.T.O.は2000年ごろ倒産した
らしいです。もし存続していたならば問い合わせも出来たはずです。さて、このコーナーの表題
には”アンボシェルフ”と併記しています。これはI.T.O.のカタログで”I.T.O.アンボ”と言う名前
だったのでそれに従いました。現在UMBOは”ウンボ”と呼ばれる事が一般的ですが、輸入元が
”アンボ”と掲載していた訳ですし、主催者もずっと”アンボ”で通してましたので併記したのです。
もし'70年代発行のI.T.Oのカタログが発見されれは”アンボ”と言う名を確認できるでしょう。

さて、UMBOの入手については近年になってから考える様になったのですが、今度は価格が高
いとか、理想的な組み合わせでは無いとかの理由で中々入手に踏み切れませんでした。ある時
など2セット出ていたのですが、どちらも今一な組み合わせでした。そこで2つ共入手して新た
な組み合わせを考え、コレは行ける!と思ったところ売れてしまいました。もし資金があるの
なら決断は早い方がいい典型です。しかし商品は中古で実際に目で見て確認できる訳でも無い
ので期待外れの可能性もありますし、場合によっては自分でメンテする覚悟も必要だと思いま
す。なので本当に買っとくべきだったのかは実際に入手しなければ分かりません。ここら辺は
古い物を入手するに際しての共通事項ですし、今回は縁が無かったとサッサと切り替えます。
その後数年経ち、ようやく入手出来たのが下の写真です。チャンスがあったら欲しい、と思って
から15年目ぐらいでの入手でした。届いたUMBOは写真で見るよりも結構変色していました。




古いプラ製品なので変色は仕方がありません。と言うか、もし新品で買ったとしても使うのなら
ば変色はします。それがイヤなら仕舞っとくしかありません(と言うか仕舞っておいても保管環
境によっては変色します)。なので変色は気にしない事にします。それで次に各パーツのチェッ
クに入りますが多くのパーツに補修の跡があります。パーツによっては整形接合部が開いている
ものもあります。しかし整形接合部以外の割れとか破損、パーツの欠品等は無い様です。UMBO
のプラは恐らくABS樹脂と思われるので、接着しなおすならABS専用接着剤が必要です。で、今
の対応ですが何もせずこのまま組み立てる事にしました。塗装とかもしません。もし接着補修を
するならば、その場合は無塗装の方が都合がいいです。接着部分に塗料が付くと強度がガタ落ち
なので塗装を剥がして行う必要がありますし、古い接着部分の整形にペーパーがけをする必要も
ありますから、いま塗装のみを行うのは2度手間です。このまま組み立てて使い、いよいよ補修
が必要だと思った時にに接着と塗装を行う事にします。




下の写真が各パーツを接合するジョイントパーツです。良く分かりませんがグラスファイバー系
の樹脂の様。組み付けはある程度想像していたがやはり固い。素手でホイホイ組める訳では無く
ハンマーで打ち込む事になります。相手がプラですから、打ち込む際には当て木をする等の配慮
を行います。




とりあえず一つ組付けました(下の写真左)。これだけでも何かスペースエイジな感じがします。
続けて組み付けますがそこでパーツを間違えました(下の写真中)。しまった。早速やらかした。
分離する必要がありますが当然固い。急遽木材でクサビを作り、ハンマーで叩いて分離します。
その後作業を続けて感じたのですが、分離用クサビは必需品と言えます。




1段目が出来ました。続いて2段目に入ります。一個のパーツでも組み付けは固くて大変なのに
それが棚の段ごとになると相当固そう。ここは個々のパーツ組付けを精度よく行っておき、各段
のパーツ組付けの段階で歪や位置ズレが最小限になる様にしておく必要があります。




続けて組み付けを行います。ここでジョイントを打ち込むと一つだけ他のより深く入りました
(下の写真左)。ありゃ。打ち抜いてしまったのか?そこで慌ててプライヤーで引き抜きます。
しかし取り付け穴は元から貫通しており、単なる嵌めこみ硬さの差の様だ。




どんどん組み立てます。結構えらい。汗だく。いつもの事だけど作業を楽しむ?気はまるで無く
早いとこ完成させたい。




いよいよ最上段を残すのみ(下の写真左)。それで最後の組付けを行ったのですが問題が。最上
段の組み付け精度が悪く、一番端の部分が浮き気味なのです。ハンマーでガンガン叩きますが、
一向に奥まで入りません。何故だろう?パーツ段階での組付けの精度には気を付けていたのだが。
仕方が無いので最上段の部分を一旦外します。それでチェックしたところ、これが原因かは良く
分からないのですが、該当部分のジョイントの中腹に整形時の出っ張りがありました(写真中)。
そこでこの部分をヤスリで削って均一にします。それで再度組付けたところ今度は許容できる範囲
に収まりました。フ〜。組み立て完了です。それで次に寝かせた状態だったシェルフを立てます。
そうしたら・・・。足の部分の平面度が出ていない様でぐらつきます。うは〜今更修正など出来な
いし。もしかしたら床の方が歪んでいる可能性もあります。ここはシェルフの足になる部分にゴム
のクッションを付けて具合を見る事にします。結果的にはこれでほぼ問題無く使用出来る様になり
ました。




UMBOシェルフの組み立ては完了しました。早速今迄ため込んだスペースエイジアイテムを並べ
てみます。おや、思った以上に具合がいいです。実のことろ主催者はインテリア系のアイテム
(シェルフ、カーテン/ブラインド等の部屋自体のアイテム)は欲しいと思っても中々入手に至ら
ないのです。理由は最初の方で書いた、出物の状態とかタイミングとかもあるのですが、それ以
上に入手の優先順位があまり高くなく、後回しになりがちなのです。どうしてもメカ小物に目が
行ってしまいます。ただそこまでして手に入れたアイテムは入手後、後悔する事が殆んど無いと
言う利点もあるにはあるのですが。今回もそんな感じになりました。




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