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ウィムズハースト起電機

ウィムズハースト起電機です。スチームパンクのインテリアに良く出てくるこのマシン。
ナゾの円盤、丸い玉が付いた電極、何やらくるくる回る・・・。どこから見ても不思議な
このマシンのことを主催者も興味を持って見ていました。

ある日マシンについて調べてみると、静電誘導方式により高電圧を発生、丸い玉の付いた
電極(スパークギャップ)に高電圧の火花が飛ぶ・・・。との事。よく分かりませんが何か凄そう。

こ・これは作らねばならん!と決意、早速製作にかかったのでした。

ウィムズハースト起電機で基本となる部分は円盤部です。この部分のサイズがほかの部分の
サイズに影響します。主催者はこの部分を33cmにしました。これにより、円盤部のホルダーや
台座などのサイズが決定してきます。サイズ決定後は、まずホルダーの製作から入りました。
スチームパンク的な雰囲気を出すために、ホルダーの材質はベークライトで製作する事に決定。



よく見るウィムズハースト起電機の円盤部には、外周に金属製の接点がずらっと付いています。
調べてみると、これは無くても良いらしいです。また、接点も平面状だったり、中央部が出っ張った
形状だったりします。デザイン的には出っ張ったタイプの方が、よりスチームパンクっぽかったので
これも再現する事にします。ベークライトで型を作り、小型の万力で薄いアルミ板を押してみたところ
思いのほかうまく出来ましたが、必要数が多いので2日ぐらいかかってしまいました。



接点の次は円盤部の製作です。円盤は厚さ5mmのアクリルを使用。これを丸く切り取ります。
次に円盤を駆動するベルトをかける部分の製作。ラワン板を貼り合わせて製作します。



次はライデン瓶の製作です。ガラスコップの内側と外側に銅箔を貼り付けます。4つ作って
電極の保持を安定させる役割もさせる予定です。



左の写真はライデン瓶の台座と蓋です。右の写真は円盤駆動部分や、装置全体の台座など、木製
部分の加工品をまとめて塗装したところです。オイルステインで着色した後、ニスで仕上げてます。



いよいよ組み付けです。台座に石(御影石)をセット。その上にホルダー、円盤部を組み付けます。
御影石は見た目はそれなりに良いし、価格も安い。仕上げの塗装も要らない等、中々良い材料です。



だんだん形になってきました。ここで円盤部の電気を循環させる電極の製作です。
真鍮のパイプと電線の芯線をばらいた物を利用して、ブラシ状にセットします。
写真右はライデン瓶と電極を固定するための支柱です。



パーツ製作も大詰め。左の写真はライデン瓶の蓋にセットして瓶の内側に接続するパーツ。
右の写真は円盤部から電気を取り出す電極です。これらを真鍮の玉を使い接続します。
真鍮の玉は価格も高い上に、加工もし辛く結構大変でした。



いよいよ最終組み立てです。組み立てが完了したからと言って、動作するとは限りません。この装置
はここまで一度も動作試験を行っていないからです。と言うか、動作試験はやりようが無かった。

で、おそるおそるハンドルを回してみると、なにやら生臭い臭いがしてきました。よく見ると、
ブラシ状の電極に小さな火花が散っています。一応動作している様です。もう少し回して
見ると、丸い玉の付いた電極(スパークギャップ)に火花が飛びました。とりあえず成功です。

しかし、スパークギャップの距離は3p程度が限界で、それ以上の長い火花は飛びませんでした。
しかもハンドルをもっと回していると、ライデン瓶の中で漏電?して火花が散っています。
更にスパークギャップとライデン瓶の固定があまりしっかり出来ていないため、スパークギャップを
調整すると、円盤部から電気を取り出す電極が傾き、円盤に接触してがたがた音がします。



うう〜む。とりあえず動作はしましたが、まだまだ改善の余地がある機械です。

製作期間は、思い立ってから約2ヶ月半、実際の製作期間は1ヶ月半でした。






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