トップページ

アーケードゲーム トップ

チャンネルスイッチ

タイトーフロントラインを購入した主催者は、早速JAMMA変換ハーネスの製作を開始しました。




フロントラインはチャンネルスイッチと言う入力装置を使います。チャンネルスイッチとは、マイ
キャラの進行方向とは別の方向にショットが撃てる装置です。同系統の装置にループレバーがあり
ますが、こちらはレバーが回転してショット方向を決めるのに対し、チャンネルスイッチはショッ
トボタンが回転します。チャンネルスイッチの仕組みは良く分からなかったのですが、基板付属の
ピン配置図を見ると、レバーと同じっぽい。上に入れれば上にショットを撃ち、右上に入力すれば
右上にショットを撃ちます。レバーは軸を傾けると内部のマイクロスイッチがONしますが、それ
を軸の回転でONさせれば行けそうです。加工はまず軸の傾き防止をレバー裏側に取り付けます。
これは透明アクリルで製作しました。そして軸にカムを取り付け、回転によりマイクロスイッチが
ONする様にします。これでショット方向はOKです。




ここまでならそれほど面倒な加工では無いのですが、プッシュ動作によりショットが撃てる様に
しなければなりません。この部分は、軸の傾き防止に付けたアクリルにプッシュスイッチを取り
付け、軸全体を押してON出来る様にします。更にスムーズにOFFの位置に戻る様にスプリング
を取り付けます。




これで8方向にショットが撃てるようになりました。ゲームがプレイ可能です。しかし!過去に
プレイした本物はチャンネルツマミを回す度にカチカチと言うノッチがありました。う~む。
これを再現しないと納得できませんが、製作はかなり面倒です。流用できるメカもありませんか
ら、ノッチ部分は全部自作する必要があります。更に先ほどのプッシュ動作にも対応できなくて
はなりません。

ノッチの構造は方向を決めるギアと、それを押さえて位置決めする部分に分かれます。まずギア
ですが、厚さ1㎝のアクリルを歯車状に加工して製作。位置決めは金属の腕木にローラーを付けた
物を製作して押さえる構造にしました。オリジナルはベアリングの玉を押さえつける構造でした
が、この構造でも十分に良い操作感ですし、ショットはこちらの方が軽快です。




下がチャンネルスイッチを組み込んだコントロールパネルです。赤いボタンがは手榴弾用です。
手榴弾ボタンはチャンネルスイッチの斜め上が操作しやすくていい様です。




■ 新たにフル自作でチャンネルスイッチを製作

さて、特殊入力デバイスの自作には既製品のレバー(主催者の場合はサンワ電子のJLW)の改造
が多かったのですが、すでにJLWも生産中止で手に入りません。それに既製品の改造だと、どう
しても全体的な外形が大きくなってしまいます。そこで思い切ってフル自作でチャンネルスイッ
チの製作にチャレンジしてみました。

まずはノッチのギアです。このパーツは今までアクリルでしたが、今回はアルミで製作してみま
した。理由はアルミの方がアクリルより耐久性がありそうだから。それで作ったのが下の写真。




位置決めするメカは従来と同じでローラーと腕木。プッシュ動作復帰用のスプリングはノッチギ
アの下に付いています。この部分も上の作例と同じ構造。本体は鉄板をコの字型に曲げて製作。
裏側にショット方向のマイクロスイッチが付きます。




底面にプッシュ動作用のスイッチを取付。プッシュ動作用もマイクロスイッチにしてみました。
それで早速操作してみたのですが・・・。ノッチのクリック感があまり良くない。なんかこう、
ネチッとしている。アルミはアクリルより硬度が低いと思われるので、その辺が原因っぽい。
ノッチギアの山を鋭くしたりして、調整を繰り返したところ何とか同一の操作感に。

下の写真が完成したチャンネルスイッチ。そこそこコンパクトにまとまっています。写真左側
半分では2種類のノブが映っています。これは左側がタイトー、右側が任天堂タイプのノブに
なります。




いや~ノッチギアがアルミよりアクリルの方が良かったとは意外でした。それでこれを今後製
作するかなのですが、今のところ考えていない。理由は手間が掛かりすぎ。需要がある様なら
また考えよう。


チャンネルスイッチトップ