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腰壁でクラシックインテリア

■ 腰壁を自作

クラシック系インテリアを作る上で、欠かせないのが部屋の壁面装飾だと思っています。
小さい頃からトムとジェリー等を見て育った主催者は、トムとジェリーに出てくるような
壁面装飾に憧れていました。しかし現実にはその様な装飾を製作、施工してくれる業者は
見つかりませんでしたし、あったとしても、メーカー発売のキットを貼り付けるだけの様でした。
しかも、国内で出回っている腰板は、資料を見る限りですがディティールが今ひとつでした。

そこで自分で腰板を作り、ついでに壁紙も張り替える事にしました。しかし自分で作る場合は
製作技術に限度があります。イギリスやアメリカにある様なデザインをそっくり再現するのは
自信がありません。とりあえず、簡単な構造でそれなりの見栄えになる様に考えてみました。

腰板の材料は床用のフローリング材を使いました。品質が安定していますし、塗装などの
仕上げも楽です。板を張るだけではシンプルすぎますので、額縁状のパネルをはめ込む
様にします。本来ここの部分はもっと複雑な形状をしているのですが、写真の形で妥協しました。



額縁がどの様な作りかと申しますと、まずルータービット(ヒョータンギンナンビット)で縁用の木材に
モールディング加工をします。それを額縁状に組みます。出来た枠内に薄いベニヤ板を張った後、塗装を
行います。パネルをシンプルにした分?腰板上部を止める笠木の部分は少し複雑なデザインにしました。



なお、笠木は壁面にしっかり固定しなければなりません。しっかり固定する為には、壁の裏に木材
が通っている必要があります。壁の裏に木材が通っている場所を探したところ、結構高い位置に
なってしまいました。このままでは腰板の装飾が間延びしてしまいます。仕方が無いので張り付ける
額縁を大小2段にしました。額縁は大と小でそれぞれ40個以上作りました。なお、下の写真で
観音開きの扉も後から自作して取り付けたものです。元々ここに扉はありませんでした。
扉を付けた事により、出入りは少々邪魔になりましたが、空調の効率はかなりアップしました。



さて、腰板を張るなら、壁紙も貼り替えるチャンスです。主催者は縦縞、花柄、原色使いで雰囲気の
いいものが好みなのですが、国産ではこれまたシンプルな物ばかり。ですが一時期、ペイント
メーカーのアサヒペンがイギリス製の壁紙を輸入していました。主催者はその中で雰囲気のいい
ものを買ってありましたので、それを今回使用することにしました。実際に貼ってみると、大きな柄は
模様の左右のパターンを揃える必要があり、更に縦縞は出入り口や家具などの垂直面と合って
いないとみっともないので、それらを合わせるのに細心の注意が必要になります。





■ おまけ:ジェリーの家

トムとジェリーの影響を受け、腰板を作った主催者ですが、ここはもう一押し、ジェリーの家を
作ってみました。まず腰板とその下の壁(石膏ボード)にジェリーの入り口になる穴を開けます。
ここで一旦腰板を取り外して、石膏ボードの壁の一部を切り取ります。なぜ切り取るのかと言い
ますと、壁の中に箱を組み込むためのスペースを確保するためです。ジェリーの部屋と言えども
室内の一部ですから、外部としっかり遮断しないと、本物のネズミや虫が入ってきて大変です。
箱の組み込みが出来ましたら、壁の補修用で売らている石膏を使い、元通りに修復します。
後は元通りに腰板を取り付け、入り口にジェリーの人形を置きます。内部にジェリーの部屋の
インテリアを作りたいところですね。







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