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スチームパンクトップ

蓄音機

スチームパンクな音響機器と言えば蓄音機。
インテリアでは無く、再生機器として所持している方が 結構いる分野です。


■ HMV145

HMVと言う蓄音機のブランドがあって、結構メジャーでした。HMVにはいくつか名機があって、
HMV202とか203がそうらしいです。それとは別に卓上機で、名機と言うより優秀機として有名な機種に
HMV130がありました。当145はおそらく130に足を付けてフロア型にした機種ではないかと思います。
グレード的には普及機と思います。しかし、レコード盤から音を拾う部分であるサウンドボックス
(針の上の丸いメカ)はNo.5Aと言う型番の物が付いており、これが高性能なため結構いい音で鳴ります。







スプリングモーター、二重ゼンマイ使用。いっぱいまで巻けば12インチ盤の裏表が演奏できます。
過去に一度ゼンマイが切れたことがあります。演奏中にバチン!と大きな音がして、レコード盤が
ものすごい勢いで回りだしました。サウンドボックスは鉄の塊の様な物なのでかなり重いのですが、
レコード盤の上で飛び跳ねた痕が残っていました。その後ゼンマイは業者に修理に出しました。



演奏中のHMV145。横の青いのと赤いのは鉄針。針の間の丸いのは使用済み針入れ。
そういえばトムとジェリーで、ジェリーが針入れに落ちて、ケツに針が刺さってた記憶が。




■ ラッパ付き蓄音機

これはアンティークではなく、90年ごろのリプロダクト品です。リプロダクト品の場合、必ず
現代技術の証拠が含まれる物ですが、この蓄音機は殆ど確認できません。これは結構な
事ですが、性能は上のHMV145にさっぱりかないません。性能の差はサウンドボックスに
あります。ためしにHMV145のサウンドボックスを付けてみたら、ものすごく音が良くなりました。



しかしこちらのサウンドボックスは取り付け角度が90度変わります。縦振動レコードに
対応出来る様です。しかし縦振動レコードはほとんど見たことがありません。エジソンの
発売したレコードぐらいしか無いのでは・・・。と思います。



ラッパの付け根にレバーが付いており、内部でフェルト製の栓が出来る様に
なっています。ボリュームの様な物と思われますが、あまり変化ありません。



内部メカです。一重ゼンマイ使用。一重なので短時間しか持たず、レコード盤片面
ごとに巻き上げます。しかし遠心ガバナー付で安定した速度です。リプロダクト品に
しては、かなりの再現度で古いメカを作ってあると思います。




■ おまけ:蓄音機TOY

これは1983年ごろのオモチャです。おもちゃ屋のジョークTOYのコーナーで発見。
よく見ると、針の上に小さいサウンドボックスまで付いています。これはタダモノではないと
直感した主催者は早速購入、どんなものか確かめたのでした。



裏を見ると、単3乾電池一本使用になっています。ターンテーブル横のスイッチを入れると、
ターンテーブルが回転します。リムドライブで動いている様です。ちゃんと針で音を拾い、
ラッパから音が聞こえてきます。レコード盤も6枚付いており、ちゃんと演奏できました。
曲目は、OH SUSANNA、TURKEY IN THE STRAW、OLD GREY MARE、DIXIE、
TAKE ME OUT TO THE BALL GAME、GIVE MY REGARDS TO BROADWAY の6枚。





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