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ジョイスティック7をカスタム


ファミコン用のジョイスティックは色々なメーカーから多数発売されていました。その中でも比較的
初期に出たのがジョイスティック7です。このジョイスティックを使いやすくカスタムしてみました。

当時ファミコン用にはジョイスティック7の他に、アスキースティックとか、ファミリーキングとかが
ありました。しかしアスキースティックは評判は良かったのですが、高価で手が出ません。一方、
ファミリーキングは価格が安かったので購入してみたのですが、まるで使えず、ハッキリ言って
ドツボなコントローラーでした。そんな中、(株)ホリから発売されたのがジョイスティック7です。

ジョイスティック7

当時のファミマガに”安いし、これは買いだ!”と書かれていた事もあり、主催者も早速購入、
使ってみました。結果は・・・。まあ、ファミリーキングに比べたら10倍使いやすいが純正パッド
に比べたら10倍使いにくい。先のファミリーキングと同様、ゲームに使用する事はありません
でした。その後ファミリーキングは分解してポイ、ジョイスティック7は売っ払ってしまいました。
※ファミリーキングを売りに出さなかったのは、あまりの使えなさに「こんなもんに値段が付く
とは思えん!」と本気で思ったためで、それならば破って楽しむ事にしたのです。

そんなジョイスティック7ですが、今回たまたまジャンクで売られているのを発見。一度はスルー
したのですが、使いやすくカスタムしてはどうだろう?と思いつき、翌日ゲットしたのでした。
カスタムしようと思い立った理由はそのデザインにあります。ここまで初代赤白ファミコンに
マッチしたジョイスティックは無いでしょう。これが使える物になるなら最高です。

入手後、早速動作チェックをしてみました。電気的には問題なく動作しましたが、やはり使い
勝手は今ひとつ。原因はレバーがかなり大きく、入力ストロークも大きく、レスポンスが悪い。
一方、ボタンの方はやたら軽く、もう少し押した感触がほしいところ。下の写真(左)はレバーの
サイズ比較です。一般的な業務用レバー(セイミツLS-32)と並べていますが、かなり大きいです。
次に分解して中を見てみますと、すべてのキー入力にゴム接点キーが使われています。(写真右)
これはレバーと言うより、大きなパッドです。操作性を改善するには入力デバイスの移植が必要です。

ジョイスティック7 特大レバー

ところで分解時に気づいたのですが、使われているネジが初代ファミコンと全く同一です。
本体デザイン時にネジまでファミコンに合わせるとは、さすがはホリ!融通の利く仕様です。

カスタムはまずボタンから取り掛かります。使えそうなボタンスイッチを何種類か用意しました。
下の写真左から、元から付いていたやつ、現在の一般的なゲーム機用ボタン、昔のマージャン
パネル等に付いていたやつ2種、右の水色のはファミコン本体に付いていたやつになります。

ジョイスティック7 ボタン候補

まず現在の業務用ボタンですが、サイズ、キートップの高さ共に合いません。(下の写真左)
それならば少し大きめのファミコンから外した物を付けてみました。するとこれがピッタリ。
さすがはホリ!ネジならずもスイッチまでファミコンに合わせるとは、融通の利く仕様です。
しかしキートップの接合部のサイズが合わないので、結局写真の物で行くことにしました。

ジョイスティック7のボタンを交換

次はレバーです。レバーは業務用の本物を使います。ただ、ジョイスティック7のケースは
かなり薄いのでこれに収まる物を探します。レバー本体の薄さでは上の写真でも出てきた
セイミツLS-32が最も薄型です。しかし横幅があります。他にはセイミツLS-56が小型で
いいのですが、LS-32より4mmほど厚くなります。結局、まずはLS-56でトライして、うまく
いかない場合は再度LS-32で試す事にしました。まず、ケース内側のモールドをLS-56に
合わせて削り取ります。ケース下部のモールドも同様に削り取ります。

ジョイスティック7 ケース加工

次はレバー本体の加工です。レバー本体の上部と下部を合わせて5mm程度削っています。
(下の写真左の黒い方)。この時点でケースに収まる事を確認します。確認できましたら、
次はシャフトです。レバー後部からシャフトが飛び出してはダメです。鋸で切断してギリギリの
長さにします。切断できましたら、留め輪(E−リング)の入るミゾも鋸で加工します。(写真中)

ジョイスティック7に入る様にレバー加工

ここでレバーのはまり具合を確認したのが下の写真です。

ジョイスティック7 レバーセット

レバーがケースに収まったので、今度はこれをケースに固定しなくてはなりません。
ジョイスティック7のケース上面に固定の為のネジ穴などを開けたくはなかったので、まず
回りをアクリルブロックで取り囲んで固定してみました 。後は必要に応じて底板にでもネジ
止めしようと考えていたのですが、思いのほかしっかり固定できましたので、必要に応じて
アクリルブロックを両面テープで固定しておけばよさそうです。

ジョイスティック7 レバー固定

ここまできたら後は最後の難関、基板の固定です。レバーとボタンの部分をカットして
収まり具合を見てみます。スタート、セレクトは基板のゴム接点キーをそのまま使います。

ジョイスティック7 基板カット

ジョイスティック7にはプレーヤー1、2の切り替えとレバーの4-8方向の切り替えスイッチが
付いています。おそらくレバーの4-8方向切り替えのためと思われますが、レバーのGND配線が
上下と左右で別になっていました。レバーは上下左右共、共通のGNDで接続されていますから、
そのままでは使えません。レバー基板のパターンをカットして別途配線しなおす必要があります。
そうなるとレバー基板に付いている5Pのコネクタは使えませんからこれを取り外します。すると、
ジョイスティックの基板をレバー基板の下に潜り込ませることが可能になりました。さらに先ほど
作ったアクリルブロックの高さが後3.5mmほどあると、基板の固定に使えそうです。そこでこの部分
のアクリルブロックを新たに作り直しました。下の写真左は新しいブロックをセットした状態の横に
古いブロックを比較のために置いたところです。新型は厚さも2倍(10mm)の物を使っています。
そしてジョイスティック基板を挟み込んだわけですが、良く見るとわずかな上下差でジョイスティック
基板が0.5mm程度たわんでいました。そこでたわみ補正と基板の固定も兼ねて、基板表面に付い
ている黒いプラ板にミゾを彫って調整します。

ジョイスティック7 部品セット

いよいよ電気配線です。あらかじめ配線の行き先を調べておき、実際の配線時には断線などが
起こりにくいよう、束ねて配線します。下の写真右は全ての加工が完了したところ。ファミコンに
繋げて動作の確認を行い、問題が無ければ底板を取り付けてカスタムは完了です。

ジョイスティック7 最終組み込み

レバーの握り玉はφ35mmの黒をチョイス。下の写真はついに実現した初代赤白ファミコンとのコラボ。

ジョイスティック7カスタム完成

ちなみに今回の製作期間はジョイスティック購入から5日間でした。



■



さて、出来たからには早速使用感の確認を兼ねてゲームをプレイします。

まずはスーパーマリオ。プレイしやすい上に、新鮮な操作感。プレーヤー1と2の切り替え
スイッチの確認もマリオとルイージで行えますから便利。動作はOK。

次は忍者龍剣伝(初代)。このゲームでは、周りに構造物が無い場所で壁を垂直に登るの
はパッドでは難しいと思いますが、ジョイスティックならば割と楽に出来ます。今回のジョイ
スティックでも普通に出来ました。ふむ、レバーの操作感もOKです。

次はスターフォース。レバーの4−8方向切り替えのチェックと、ボタンの性能の確認です。
まず、4−8方向ですが、切り替えは出来ましたが完全な4方向入力とは言い難い動作です。
斜め入力の場合、レバーの角度にかかわらず横に入ってしまいます。つまり、完全な上下
以外の入力(斜め含む)は全部左右になると言う事です。魔界村とかグリーンベレーなど
はしごを上る動作があるゲームを考えると、上下優先の方が使えると思いますが、まあ、
どっち道使うことも無さそうなのでこのままいきます。
連射の方は、合体前のラリオスを2回連続で破壊できましたから、十分にOKと思います。

ジョイスティック7カスタムでプレイ



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