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パドル&ローリングスイッチ

パドルとはクルクル回るノブが付いたコントローラーの事で、以前はブロック崩し系ゲームなどで使
われていました。パドルのノブにプッシュ機能を付けた物がローリングスイッチです。ローリング
スイッチはカプコンのロストワールドに使われました。オリジナルのローリングスイッチはかなり
レアで入手は困難ですが、基本パドルなのでパドルが入手できればロストワールドをプレイ可能に
持って行けます。逆にローリングスイッチでパドルの代用も出来る訳です。パドルよりローリング
スイッチの方が価値があると思われますので、パドルをローリングスイッチに改造してみました。

パドルのローリングスイッチへの改造は、元になるパドルによって異なります。まず、以前良く見か
けたアルカノイド用とか、ゴークス用の場合です。これは最も簡単に改造できます。このパドルの場
合、ノブ軸に付いている歯車のすぐ上にEリングが付いています。Eリングを外すとノブ自体が上下に
4mm程度動くようになります。Eリングを外しても歯車自体がストッパーになるので、ノブが上に抜
ける事はありません。後はノブのすぐ下にバネを入れてプッシュ出来る様にして、軸の末尾にはスイ
ッチを付けてプッシュ操作でON/OFFする様にすればいいわけです。なお、このタイプは取り付ける
パネルの裏側への奥行きが結構必要になるので、パネルの底が浅いと収まらない可能性があります。
なお、下の写真は改造前の普通のパドルです。参考までにどうぞ。



次に、カネコNOVAシステムとかカプコンのブロックブロック(ゲーム名)用に使われたタイプです。
このパドルはオリジナルのローリングスイッチに似ています。パドルの裏側への奥行きが浅いので取付
けパネルの底が浅い場合でも取り付け可能。ただしローリングスイッチへの改造は大変です。ノブ軸の
の太さが異なっており、軸を上下に動かす事が全く出来ないのです。動かす為には回転軸を削る必要が
あり、旋盤加工が出来ないとほぼ無理でしょう。また、軸受けにベアリングが付いた状態では、上下運
動の時に引っかかる事があるのでベアリングをジュラコン等の軸受けに交換する必要があります。この
軸受けも自作しなくてはなりません。下が改造後と改造前の写真です。



下がNOVAタイプ改造ローリングスイッチを取り付けたコントローラーです。ローリングスイッチ独特
の3つのくぼみの付いたノブもアクリルの積層で製作してみました。



しかし最近はそのパドル自身も殆ど見かけなくなりました。たまに中古や新古品が出回る程度です。
そこでパドルを1から全て製作してみました。どうせならプッシュ機能を付けてローリングスイッチと
して使用できる様にしてみました。メカの軸受けは厚さ4mmのアクリルを使用。それで完成したのが
下の写真。こちらのノブはエンビパイプ用のエンドキャップにて製作。上記パドル改造タイプに比べ
ると回転軸が細いので軽量に出来るこちらにしました。プレイした感想ですが、回転角などの使用感
はオリジナルと大差ありません。ただ、ノブとか歯車にフライホイールの効果が殆ど無いので、回転
はかなり軽くなりました。



ローリングスイッチパネルを作ったところで、もっと手軽にパドル使用のゲームがプレイしたい!と
またまた思いました。そこで製作したのが、ローリングスイッチ付きパッド。プッシュ機能付きパドル
に、方向キーとスタートスイッチを付けて、ハンディ型にまとめたものです。内蔵メカは上のパネル
と同じ物を使用しています。写真では配線は取り外してありますが、問題なくプレイできました。





■ 光るローリングスイッチに改造

主催者はジョイスティックレバー比べのコーナーでセイミツLS-32を光らせて見ました。それを
JAMMA/JVS対応コントロールボックスの製作で作ったコントロールボックスにセットしたところ
何だかいい感じになりました。元から光る仕様にしてあったのですが、当初はレバーシャフトに
線が通っており、握り玉の中でLEDが光っている構造でした。しかし無意識にレバーを回転させ
ているらしく、レバーの握り玉に仕込んだLEDは配線がねじ切れて光らなくなってしまいました。




まあ、別にパネルが光らなくてもプレイには何の影響も無いし、要は遊びです。しかし光ると
何だか商品価値?が上がった様な気がするし、もしこれがゲームセンターならアピール効果
もありそうです。ただ、パネルは白/紫のツートンで元の発光も全て紫色だったのですが、作
ったレバーは赤く光るので、この部分だけ浮いて見えます。そこでこの際ボタンの色も変えて
カラフルにしようと思い立ちました。しかし新たにセイミツから発光ボタンを購入しようにも価
格は高いし、更にボタンの頭まで光らすのはカスタムが必要でかなり面倒。そこで試しに発光
機能の無い普通のクリアカラーのボタンを買って、内部メカ(自作部分含む)を入れ替えて使
用可能か確かめて見たところ、そっくり移植が可能でこれは助かった。下の写真が変装後の
パネル。実は主催者、渋いのより原色カラフルなのが好きだったりする。うむ、中々いいぞ。




そこで思い立ちました。「次はいっその事ローリングスイッチも光らせたろ」。自作のローリン
グスイッチはノブが透明アクリルの積層で、作例では塗装もしていないので光らせるには好都合
です。ただ、張り合わせ部分に気泡とか入っているし、使っている内にはがれた様なムラも出て
きている。何だかコケみたい。




もしかしたらコケみたいなのがある方が光を上手く反射させるかも知れないぞ、と都合良く解釈。
で、この部分はそのままで下から照射させる事に。色はロストワールド1P用なので青でいきたい。
やり方は、まずアクリルノブ下に乳白色のプラ板をセット、更にその下からLEDを点灯させるだけ
なのだが・・・。LEDを組み込むスペースがきつい。チップタイプのLEDなら問題無いが持ってい
ない。新たに発注する事も考えたが、青色LEDはデータシートによると他の色に比べてやや輝度が
低い?のが普通な様。そこで明るさの分かっている手持ち品を何とか組み込む方向で考えます。
そのままでは組み込めないため、LEDのボディを半分に切り詰めます。なお、上の写真の6ボタン
パネルのレバーではLEDは横向きにセットしています。これはレバーに透明のシャフトカバーを取
り付け、それを通して握り玉を光らせる構造なので横向きでも良かったのです。ローリングスイッ
チのノブの場合は横向きの照射ではやや暗く、やはり真上に照らす方が良かったので何とか取り付
けます。あと、赤色LEDの場合は4つのLEDを直列で抵抗をかませて12Vに接続でOKでしたが、青
色の場合は4つの直列ですと12Vでは足りません(光るが暗い)。そこで2本ずつを並列にして、それ
ぞれ抵抗をかませて線を引きだします。そして何とか組み込んだのが下の写真右。




さて、次はレバーです。レバーは元々お気に入りのサンワJLWでしたが、LEDの組込みは出来ない
為、セイミツLS-32に変更します。LS-32は取り付け鉄板をセイミツベースに変更してそのまま換装
可能にします。握り玉はクリアの薄い青色。クリアでも濃いと光っているのが良く分かりません。
早速レバー本体にLEDをセットします。なお、下の写真右ではシャフトはまだノーマルのままです。
これを削ってシャフトカバーを取り付ける構造にします。




レバーシャフトを削ります。シャフトカバーやらレバーパッキン(レバー根元の円盤)も製作します。
レバーパッキンは乳白とクリアの2枚組みです。それらを組み込んだのが下の写真右。外観上はあまり
変化していない。




出来ました。思ったより良く光っています。ローリングスイッチノブの気泡やらはがれ模様ですが、
実のところ発光に効果をもたらしているのか、そうでも無いのか良く分からない。その内丸々一本
の塊を削り出しで製作して比べて見たいところ。でもアクリルの厚いのは高価なのが問題だなあ。




■



上記でローリングスイッチを光らせてから5年ほど経ちました。で、この度ようやく?丸々一本のア
クリルの塊からローリングスイッチのノブを削り出しました。材料は別のコーナーアタリ メジャー
ハボックを起動
のコーナーで削りすぎて加工に失敗したローラーが出たのですが、それを廃物利用で
加工したのが下の写真。




例によってもうメンドイので削ったままの状態。磨いていないので正確な光り方の比較は出来ず、良く
なったのか大して変わらないのかは不明です。なおこのノブを製作する為に新たに治具を作って加工し
ています。そのため他の素材(アルミとか)でも一体物が作れる様になりました。





■ 新たにフル自作でローリングスイッチを製作

主催者は上の方でフル自作のローリングスイッチを作っています。写真を見れば分かりますが、使用
しているギアとか構造は全くオリジナルとは異なります。その割には操作した時の動作(ノブの回転
角対マイキャラの回転角)は悪くなく、普通にプレイ可能でした。ではこれをゲーセンに設置できる
か、と言うとやはりきついでしょう。耐久性とかを考えるとコンシューマー専用だと思います。やは
り業務用として使えるレベルの物を再現したいものです。それで業務レベルのローリングスイッチを
製作すべく使えそうなパーツを集め、図面も書いたのですが、例のごとく?ほったらかしに。ふと気
が付くとパーツを集めてから4年が経過していました。ここらでそろそろ実行に移す事にしました。

さて集めたパーツですがまず揃えたのはギア。ギアの選定、入手が出来なくては始まりません。材質
は真鍮を選択。樹脂の方が動作音とか精度誤差の吸収とかの点でいいと思ったのですが、樹脂製では
今回の用途に合う加速(減速)ギアは見つからず(と言うか他の材質でも見つからず)、大小のギア
を組み合わせて自分で作る必要がありました。それならば自分でロウ付け或いは半田付けで精度良く
加工が出来る真鍮製を選んだ訳です。下の写真左が大小のギアを組み合わせて2段ギアにしたところ。
写真右ではギアの位置決め用のテンプレート鉄板を製作、実際に具合を確認しているところ。ギアの
位置決めは近すぎると動作しないし、離れすぎると空回りするので軽く回る適度なアソビを設けるの
がポイント。




さて次に本体となる鉄板を加工します。本体鉄板には上で作ったテンプレートを用いてギアの取付穴
を開けます。同一のテンプレートで上下とも加工するので精度が期待できます。穴が開いたら上下を
六角スペーサーで繋いで、上下の鉄板を固定するネジ穴を加工します。




さあ、穴位置が決まったら穴径を軸受け用のブッシュに合わせて拡大します。それでいよいよギアを
嵌めてみます(下の写真左)。本体の穴位置がズレていたり自作した2段ギアが偏芯していると全て
アウトですが・・・。上手く行ったっ!次にノブシャフトを適度の長さに切り出し、ノブ固定用の
ネジ穴とか、スプリング固定用のEリングの溝を加工します。




主要メカ部が出来ましたので付随する小物パーツを製作します。まずはフォトインタラプタのスリット
板。これは厚さ0.5㎜の塩ビ板を使用。次にプッシュ動作用のスイッチを取り付け。最後にプッシュ動作
復帰用のスプリングを取り付けます。




次に操作ノブですが、これは前の自作品で採用した水道管用のエンドキャップを今回も採用。前の時は
軽量と言う事もありエンドキャップ内側はカラでしたが、今回は耐久性UPと回転に慣性を付ける意味で
アクリルを円盤状に切り出した物を内部にセットします。




ここでノブとシャフトの食い付きを良くするためシャフトにローレット刻みを追加加工。ノブは穴あけ
後、青色に塗装。下の写真中はエンドキャップに嵌め込んだアクリルの状態です。アクリルも青色に塗
装しています。下の写真右が完成したノブ。ノブ本体と指を入れる窪みの底の色が異なりますが、底の
色は元々青い樹脂(塩ビ板)を使っているのです。底は擦れやすいですから、元から青い樹脂を使った
訳です。




さあ、ここまで来たらいよいよセンサー基板の製作です。センサー基板は動作すればどの様な回路でも
良いのですが、ここはオリジナルのローリングスイッチと同じ回路で製作しています。




最後にローリングスイッチをパネルに取り付ける為の下駄を作ります。下駄がナゼ必要かと申しますと
パネルに固定する面にギアの支持軸が飛び出ているのでこれをかわす為に必要になります。この部分に
関しては専用パーツでなくても、適当な鉄板を挟むかM6以上のナットでスペースを作ってもOKです。




ローリングスイッチは完成しました。当初はギアが真鍮なので動作音とか振動が大きいのでは?と思って
ていましたが、予想に反して極めてスムーズな動作。NOVAパドル改造の物と同じかむしろ静かなぐらい。
これならプレイを十分満喫できそうです。 




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