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スチームパンクトップ

家電機器

■ 掃除機

芝浦マツダ工業製の掃除機です。芝浦マツダ工業は現在の(株)タンガロイですね。



入手時ボロボロのACコードを取り替え、吸い込み口のブラシを植え替えました。
その時、立てかけるための木の台を製作。その後、穴の開いたダストバッグの
代わりを知り合いに作ってもらいました。この掃除機はシンプルなだけに丈夫で、
今でも普通に動きます。しかしまだまだ発展途上の機器で、実用性はいまひとつ。





■ 扇風機

1927年ごろの東芝製の扇風機です。当初東芝はアメリカGE社と提携があり、よく似た
デザインです。羽は真鍮製。ファンガードの直径は43cmほどあり、当時の扇風機の中
では大きい方です。当時扇風機は写真の様な台に乗せて使う場合が多かった様です。



アンティーク扇風機の特徴である、メカっぽい首振りメカ。東芝製の首振りメカは他社の物より
丈夫な様で、多くが動作状態で存在しています。以前他社のメカを見たところ、内部の歯車が
樹脂(ベークライト)だったのでよく壊れていました。東芝製は金属製なのかもしれません。



スピードは4速。1→2→3→4と弱くなります。1速だと物凄い風力です。扇風機は1.1mの高さに
置いてあるのですが、3m以上先の床に置いた新聞紙が束のまま吹き飛んでしまいます。
音も凄いです。普通、扇風機は羽が船のスクリューに似ていますが、昔の扇風機は飛行機の
プロペラ似です。そのせいか、1速だとプロペラ機の様な音を立てて動作します。少し怖い・・・。





■ 電気ストーブ

こちらは松下電器(現パナソニック)製の電気ストーブです。最近でもこの様なタイプの
暖房器具は売られていますが、現在のは1年持てばいい方、などと言われています。
しかしこちらは丈夫。













■ ミシン

リード社製のミシン、手回し操作です。よく考えたら電化製品では無いですね。



このタイプのミシンはちょくちょく見かけます。それのほぼ全てがハンドルの取り付け金具が
破損しています。元々鋳物で壊れやすい部品だった様です。主催者は鉄でそっくり作り直しました。



直したので早速縫って見ました。糸の張り方は勘。とりあえず縫う事はできました。
このミシンは下に釜が無く、上糸だけで縫うタイプです。布の裏を見ると、
チェーンステッチの様な模様が出来ています。





■ 5球高一低2受信機

真空管ラジオです。年代は1930年ごろと思われます。初期のラジオは真空管ラジオも全て
電池で動作していました。その後交流100Vで動作するラジオが出現します。このラジオは
そのころのモデルです。表題の高一低二と言うのは高周波増幅1段、低周波増幅2段と言う
意味で、要は電波の状態で1段増幅した後、音声に変えてから2段増幅してスピーカー
(ラッパ)を鳴らす、と言う意味です。



使用真空管は224-227-227-112A-112Aです。コンセントの100Vを使用可能にするためには
交流を直流に変換する必要がありますが、なんとアンプ用真空管の112Aを使って変換しています。



変換用の112AにはTESTEDのシールが貼ってあります。賛同する電源メーカーが貼った様です。
こちらの真空管もそのままアンプ用に差し替えて使えます。



このラジオは本体に電源スイッチがありません。ACコードの中間スイッチが電源スイッチです。
また、音量調節もありません。音量調節は同調をずらすとか、再生調整を弱めるなどで行います。
実用性は十分で、普通に使用できます。ただ、音質(特に弦楽器)は今一つです。スピーカーが
マグネチックタイプですから、これが普通なのですけどね。





■ コンサートン並3球受信機

1933年頃のラジオです。上のラジオに比べると、高周波増幅なし、低周波増幅1段のシンプル
なラジオです。使用真空管は224、112A、112Bの3球。俗に言う並3球ラジオと言われるタイプ。
先のラジオは交流から直流に変換するのに、112Aを使っていましたがこちらは112Bを使っています。
112Bは112Aの構造の一部を変更した真空管で、交流から直流に変換する用途限定の真空管です。



下が使用真空管。ブランドはマツダ。マツダとは東芝の電球とか真空管のブランドでした。



入手時ツマミ2点が欠品していました。そこでよく似た形状の物を作ってつけてあります。



このラジオの名前はコンサートンです。コンサートンとはタイガー電機の商標です。しかし
裏を見るとタイガー電機ではなく、コンサートンラジオ製作所となっています。更に三菱の
マークも付いています。想像ですが、メーカーの名前がタイガー電気になる前かつ、販売を
三菱が行っていた時代のラジオなので、この様な記載になっていると思われます。

こちらのラジオは真空管が3球なので、上のラジオに比べると感度は落ちます。
しかし主催者の家(たぶん弱電界)では良好に受信出来ています。





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