トップページ

スチームパンクトップ

電話機

古い電話機です。昔の固定電話はダイヤル式と言って、指をかけて回す部分がありました。
ただ、もっと古いタイプになるとダイヤルが無く、かわりにハンドルが付いた物もあります。
電話局で自動交換機が整備された地域(主に都会)ではいち早くダイヤル式が使えるようになり、
電話局のオペレーターが接続する方式の地域はハンドル式(デルビル磁石式)を使用したようです。

■ デルビル磁石式電話機

最も一般的だった電話機です。日本中にあったと本で読みました。写真では台座付きですが、
主催者が入手したのは電話機本体のみで、台座は後から自分で作って付けました。台座の
下の箱は電池入れです。台座の蓋が斜めですが、これはメモを取るための配慮だと思います。




こちらは卓上型タイプ。てっぺんに着いているのがマイクです。マイクは左右に180度回転します。
入手時電話機本体は木箱がほぼバラバラ状態で、一番下の部分は磨耗が酷く使用不能でした。
この部分はそっくり作り直しています。




これも卓上型。マイクとスピーカーが一体化した受話器タイプ。本体カバーは木目模様ですが金属製。






こちらはフィールドホン型?箱の中に全て収納できます。しかも箱の下には電鍵が付いています。
モールス信号を打つための様ですが詳細は不明です。外線に接続用の安全ヒューズも付いています。



受話器のケーブルはロウの様なものが塗られている。下の写真の左に映っているのは受話器。イカス!



これらデルビル磁石式電話機は、ダイヤルが無いので現在使えません。以前NTTに問い合わ
せたところ、「専用回線で使ってください」と言う返事を貰いました。もし現在の電話回線に
接続した場合ですが、実は発信が出来ないだけで、かかってきた電話を受けることは出来ます。
まあ、電話回線につなぐ場合はメガーなどで絶縁テストを行った方がいいです。電話回線は70V
程度の電圧がかかっていて、ショートすると危険です。それよりも電話機同士をつないで電池端子
に電池を2本(3V)つなぎます。こちらの電話機のハンドルを回すと、向こうの電話機のベルが
鳴ります。受話器を取ると会話が出来ます。インターホンとして使えるわけです。


■ ダイヤル式電話機

スティック型。トムとジェリーの真ん中のやつで確か熊がこんなので電話をかけてた気がします。
入手時は配線なし、木で出来たベルボックス無しでした。ベルボックスは別ルートで入手、配線は
他の電話機を参考に自分で修復しました。



修復時にモジュラージャックを付け、電話回線で使用可能にしてあります。




こちらは壁掛け型。これまた木のケースが凄いボロでした。ケースを分解、オイルステインで
全塗装、ニスを塗りました。台座はその時ついでに作りました。これもモジュラージャック付です。




■ 番外編:建物内呼び出しベル

これはある程度大きな建物内で、その建物内で働く人を呼び出すための装置です。
邸宅であればメイドさん、寮であるならば寮母さん、ホテルならばボーイさんなどが該当します。
邸宅での使用を考えて見ましょう。部屋が10部屋あって、それぞれの部屋に呼び出しボタンがあります。
もし、No.8の部屋にメイドさんが来て欲しい場合、No.8の部屋でボタンを押すと、メイドさんの控え室で
ベルが鳴り、8の番号が表示されると言うわけです。ある意味最もスチームパンクっぽいかも。












電話機トップ