照明器具
デスクライト
パナソニック製のデスクライトです。主催者はたまたま新古品を見つけたのですが、台座が丸く、
アームの取り付け基部も丸く、電球のソケット部も丸い。一目見ていいデザインだと思い購入しました。
マリス光源装置
これは謎の照明器具です。元々この器具には映写機に使われる様な電球が使用されていました。
しかし、入手後すぐに切れてしまいました。同じ電球は
入手できそうに無かったので、ソケットを
交換して、一般的な電球が取り付けできるようにしてあります。
先端にはレンズが付いており、さらに顕微鏡のプレパラートをセットする様な治具が付いています。
レンズの付いた鏡胴は前後に収縮する様になっており、ピント合わせが出来ます。まあ、何かを
投影するための器具のようですが、投影機としては精度が今ひとつです。単にスポットライトとして
考えると、珍しい据え置き型で面白いライトだと思います。
ファイバーフラワー
’80年前後に良く見たファイバーフラワーです。光ファイバーを帯状に加工した物を束ねて
花の形に作ってあります。光ファイバーの基部で彩色された円盤が回る構造になっていて、
それにより植物に見立てた部分の色が変化します。
植物に見立てた部分全体もゆっくりと回転します。光ファイバーの断面(花びらの縁など)が
きらきら光って綺麗に見えます。普通は四角いケースに入った物が多いのですが、本品は
丸いカプセル状のケースなのがスペースエイジ的でポイント高いと思います。
ラバライト
少し前までスペースエイジ等のモダン系インテリアでは定番だった、ラバライトです。
熱で軟らかくなる樹脂がオイルの中に入っており、電球の熱で盛んに上下に動きます。
さて、ラバライトは照明器具の一種なので当然光るわけですが、上にある通り熱でラバーが
動きます。電球は光源及び熱源として機能しているわけです。器具自体もかなり熱くなります。
電球は高温状態で使用すると寿命が短くなりますが、温度が低いとラバーが動きません。
そこで電球が切れた場合は交換するわけですが、専用電球は入手困難な様なので、代替の
電球を探してみました。まず、器具に収まる高さであることが重要です。後は熱量(W数)です。
オリジナルの電球は25Wですが、主催者が試した中では36Wの物がベストでした。これは
オリジナルがレフ球なのに対し、普通の電球であるのが原因のようです。とりあえず入手
可能なものが見つかったので一安心です。今後主流になると思われるLED電球ではラバーは
動かないと思われるので、無くなる前に予備を買っておかなくてはいけませんね。
写真のタイプは小型ですが、これでもラバーが動き始めるまでに30分近くかかります。
ピピストレッロ
ガエ・アウレンティデザインのテーブルランプ、ピピストレッロです。ピピストレッロとはこうもりの
事らしいですが、主催者が始めて見た時の感想は、こうもりと言うよりキノコでした。「なんか首が
伸びるキノコみたいなこのランプが欲しい~」と思いましたが、あまり見かけません。2008年ごろ
ネットストアに掲載されているのを見つけましたが、見つけた後、すぐにリストから消去されてしまい
ました。そのころ取り扱いが終わり、在庫も無くなった様です。価格もかなり高額(11~13万前後?)
だったのでおいそれとは手が出る金額ではありませんでした。その後主催者が入手したのは、30年
以上経った当時物。古いだけにそれなりに痛んでおり、その分安かった。しかし・・・届いてびっくり。
梱包を解いて本体を箱から出したところ、本体がばらばらに・・・。そしてバネが飛び出してきた。
バネは伸び縮みするステンレスの首に計4個付いており、樹脂製のパーツをはさんで外側の筒
(写真でさびているやつ)に強く押し付けていた。しかも、いくら探してもバネと樹脂パーツが一個
足りなかった。とりあえず最下部に120度の角度で3個付いているやつを何とか取り付け、少し上に
付いている1個は無しにしました。そこでようやく組み付けにかかりましたが、今度は電気の線の出口
が無い事に気づきました。このままでは外側の筒が線を踏んでしまい、ショートするのは確実です。
どうしようか悩みましたが、本来の姿が分からないため、
樹脂製の水道管用ジョイントパーツを適当に
加工して挟んでみました。これならいつでも元に戻せます。ちなみに底板とさびた筒は、でかいネジ
一本で留まっているだけです。曲線を描く白い本体パーツは底板に乗っかっているだけで、固定は一切
されていません。さすがイタリアクオリティ!大雑把な構造です。まあ、日本製のように精度はいいが
組みつけが難しいパーツ構成で、壊れたら修理が困難な物よりはいいかな?と思います。
ようやく組み付けることが出来ました。そこで分かったのですが、挟んだパーツが無いと収縮する首の
全高が低くなり、首を最も引っ込めると、一段目部分が本体の中に隠れて不恰好になってしまいます。
欲を言うと挟んだパーツはあと1~2cm高くても良かった様です。元の状態を想像すると、線を踏みつけ
るので底の固定ネジは元から緩く、箱から出す時に底板を持たずに首を持ち上げたために、さびた筒が
ぐらついて首の押さえバネと樹脂パーツが飛んでしまった。そして全高は元から低い状態だった様です。
さて、組みつけたあと首を伸ばしてみると、首の高さによってはその位置に居ずに下がってしまいます。
これはバネと樹脂パーツをひとつ省略しているため、保持力が弱く下がってしまう様です。やはり必要と
感じ、手持ちの材料で作ってみました。左の写真のバネとその右側の白いパーツが作ったパーツです。
左側のやや黄色いパーツは最初からありました。右の写真は首の上部に4個目をセットしたところです。
ようやく完了です。まさかピピストレッロもレストア作業から入るとは思いませんでしたが、古いものは
内部のチェックもしておいた方が今後のためにもいいですから、良しとしましょう。
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