電話機
古い電話機です。昔の固定電話はダイヤル式と言って、指をかけて回す部分がありました。
ただ、もっと古いタイプになるとダイヤルが無く、かわりにハンドルが付いた物もあります。
電話局で自動交換機が整備された地域(主に都会)ではいち早くダイヤル式が使えるようになり、
電話局のオペレーターが接続する方式の地域はハンドル式(デルビル磁石式)を使用したようです。
デルビル磁石式電話機
最も一般的だった電話機です。日本中にあったと本で読みました。写真では台座付きですが、
主催者が入手したのは電話機本体のみで、台座は後から自分で作って付けました。台座の
下の箱は電池入れです。台座の蓋が斜めですが、これはメモを取るための配慮だと思います。
こちらは卓上型タイプ。てっぺんに着いているのがマイクです。マイクは左右に180度回転します。
入手時電話機本体は木箱がほぼバラバラ状態で、一番下の部分は磨耗が酷く使用不能でした。
この部分はそっくり作り直しています。
これも卓上型。マイクとスピーカーが一体化した受話器タイプ。本体カバーは木目模様ですが金属製。
こちらはフィールドホン型?箱の中に全て収納できます。しかも箱の下には電鍵が付いています。
モールス信号を打つための様ですが詳細は不明です。外線に接続用の安全ヒューズも付いています。
受話器のケーブルはロウの様なものが塗られている。下の写真の左に映っているのは受話器。イカス!
これらデルビル磁石式電話機は、ダイヤルが無いので現在使えません。以前NTTに問い合わ
せたところ、「専用回線で使ってください」と言う返事を貰いました。もし現在の電話回線に
接続した場合ですが、実は発信が出来ないだけで、かかってきた電話を受けることは出来ます。
まあ、電話回線につなぐ場合はメガーなどで絶縁テストを行った方がいいです。電話回線は70V
程度の電圧がかかっていて、ショートすると危険です。それよりも電話機同士をつないで電池端子
に電池を2本(3V)つなぎます。こちらの電話機のハンドルを回すと、向こうの電話機のベルが
鳴ります。受話器を取ると会話が出来ます。インターホンとして使えるわけです。
ダイヤル式電話機
スティック型。トムとジェリーの真ん中のやつで確か熊がこんなので電話をかけてた気がします。
入手時は配線なし、木で出来たベルボックス無しでした。ベルボックスは別ルートで入手、配線は
他の電話機を参考に自分で修復しました。
修復時にモジュラージャックを付け、電話回線で使用可能にしてあります。
こちらは壁掛け型。これまた木のケースが凄いボロでした。ケースを分解、オイルステインで
全塗装、ニスを塗りました。台座はその時ついでに作りました。これもモジュラージャック付です。
番外編:建物内呼び出しベル
これはある程度大きな建物内で、その建物内で働く人を呼び出すための装置です。
邸宅であればメイドさん、寮であるならば寮母さん、ホテルならばボーイさんなどが該当します。
邸宅での使用を考えて見ましょう。部屋が10部屋あって、それぞれの部屋に呼び出しボタンがあります。
もし、No.8の部屋にメイドさんが来て欲しい場合、No.8の部屋でボタンを押すと、メイドさんの控え室で
ベルが鳴り、8の番号が表示されると言うわけです。ある意味最もスチームパンクっぽいかも。
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